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テーマ:京都。(6075)
カテゴリ:祭
17番 月鉾(つきほこ)
私が知っている数少ない鉾のうちの一台、月鉾が近づいてきました。この鉾の上に三日月の飾りを付けた鉾にはなんと17世紀インド製の絨毯が用いられているそうです。 17世紀といえば1601年から1700年、江戸時代も初期から中期といえる頃です。正確には戦国時代が終焉したもののまだくすぶっていた頃、前田家、伊達家、そして大阪の豊臣家が力を持っていた頃です。 江戸時代と言うのは不思議な国家で、実際には小さな独立国の集まりであり「日本」という独立国とはなっていません。全人口の10%近くが軍隊(侍)で、国境である関所、大型外航船の所持禁止(いわゆる鎖国)などの強硬路線でありながら300年程度も戦争が無かったのです。 一方、京都はその間不遇の時代。歴史の中で埋没し、天皇家は極端に力を抑制されていました。それでも貴族を含め天皇家は京都で存続して時代です。そんな背景を考えると、祇園祭に17世紀のインド製絨毯があること自体不思議な感じがします。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Aug 28, 2005 07:19:06 PM
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