一人旅の特徴のひとつを残してきました。「孤独」という後ろ向きのイメージが強い言葉。でも今回は「孤独の楽しみ方」をテーマにしています。孤独の楽しみ方という言い回しはかなり贅沢です。私も独身の頃は本当の孤独に毎晩どこかで飲み明かすような日々でした。今感じることができる「月に数時間の孤独」はマイナスイメージではない複雑な感情です。
私が一人で写真撮影の旅に出かけるのは週末ではなく有給休暇(消化)のために休んだ平日がほとんどです。平日ですと子供たちは学校や塾、家内は近所の方々との時間を楽しんでいる場合が多いので、私は一人で旅立ちます。平日なので皆さんが働いている時間帯ですから、優越感より疎外感を感じるのが悪い癖で、社会的な孤独を不思議と不必要なほどに強く感じてしまいます。
この「孤独の時間」は自分が家族や社会の中にいることを再認識するための時間と感じています。短時間の孤独を感じる事で周りを大切にしたいという気持ちが強くなるのではないでしょうか。そして孤独な時間があるからこそ出会いの時が大切にできるような気もしています。
孤独さを写真で表現することは難しいのですが、もう少し文章で一人歩きの間に感じていた孤独がうまく表現できるようになりたいですね。でも私の場合いろんなことを考えながら歩いているので、楽しさを感じるばかりであまり孤独の寂しさを感じていないのも確かです(笑)