テーマ:映画鑑賞(1113)
カテゴリ:邦画-2000-04年
★★★★
鑑賞No:01388 製作:2004年 監督:井筒和幸 主演:塩谷瞬/沢尻エリカ 1968年、世の中はグループサウンズ全盛の頃。京都府立東高校の空手部と朝鮮高校のアンソン率いる一派は激しく対立していた。 そんな中、東高校の松山はアンソンの妹でフルートが得意なキョンギャに心を奪われる。 彼は彼女に近づきたいためにギターを練習し始めるが・・・。 ストーリー的には「ウエストサイド物語」を思い起こさせる内容だが、対立軸が日本人対朝鮮人ということで「ウエスト~」よりもより現実的で身近なイメージがある。 日本人がかつて朝鮮人に対して行った蛮行、そしてその逆も然り。 それによって我々は様々なことを論じているが、果たしてどれだけのことを知り理解しているのか? この映画では、自ら対立する相手の中に飛び込んでいき、相手を理解しようと努力する大切さが感じられた。 出演者も(私にとっては)無名の俳優ばかりだが、それが却って新鮮でエネルギッシュなものになっている。 たいして昔の作品ではないが、沢尻エリカやオダギリギョーも初々しくて好感が持てた。 なお題名の“パッチギ”とは「突き破る」という意味のハングル語で転じて「頭突き」を表すそうだが、喧嘩・乱闘シーンは観ていても痛みが伝わってくるような激しいものだった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
|
|