テーマ:映画鑑賞(1113)
カテゴリ:洋画-2007年
★★★★
鑑賞No:01448 製作:2007年 監督:デビッド・フィンチャー 出演:ジェイク・ギレンホール/マーク・ラファロ 1960年代末から1970年代前半にかけてアメリカで実際に起こった未解決事件の映画化。 自ら“ゾディアック”と名乗って謎の犯行声明文と暗号を新聞社に送りつけ、殺人を行う犯人。 このゾディアック事件を追う4人の男にスポットを当て、事件にのめり込むがゆえ、人生を狂わされていく姿を描いている。 1969年、ドライブ中のカップルが襲撃され、女性が死亡する事件が起こる。1ヵ月後、新聞社にゾディアックと名乗る男から犯行声明文と暗号文が送りつけられ、暗号文を新聞に掲載しないと大量殺人を行うと脅迫してきた。新聞記者のエイブリーと漫画家のグレイスミスはこの謎解きに挑んでいく・・・。 157分という長尺で、なおかつ淡々と事件を時系列で追っていくため、途中やや中だるみする感もあったが、何よりも実在の事件だけあって目が離せず、最後まで息を飲みながら観れた。 ただ、予想はしていたものの、未解決事件なので事実の列挙はできてもラストは有力な推測であり、真実が明らかにならない点は少々消化不良感が残る。 単なる実在事件の映画化に留まらず、この事件に関わる4人の男もよく描かれている。 映像はデビッド・フィンチャーらしい独特の映像センスが光った。 《裏話》 ゾディアック事件は1968年から1974年にサンフランシスコで確認された4件5人が殺害された未解決連続殺人事件。“ゾディアック”は事件後、犯人と思われる男から送られてきた犯行声明文で名乗っていた名前で、以後連続殺人の代名詞となっている。 なお、ゾディアックとは「十二星座(黄道十二宮)」の意味で、中世欧州にあった暗号の一種。 警察で確認されている殺人は5人だが、最後の手紙では37人殺したとの記載もあり、真相は不明。 クリント・イーストウッド主演の「ダーティハリー」に出てくる連続殺人犯スコルピオはゾディアックがモデルとなっていることは有名。 ワシントンを舞台にした「エクソシスト3」の双子座殺人鬼もゾディアックがモデルとなっている。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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