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2008年02月26日
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テーマ:映画鑑賞(1110)
カテゴリ:邦画-2007年
★★★★

鑑賞No:01498
製作:2007年
監督:堤幸彦
出演:柳楽優弥/石原さとみ/貫地谷しほり

天童荒太の同名小説の映画化。
高校生のワラは偶然知り合った少年ディノとのやりとりをきっかけに、タンシオやギモたちと“包帯クラブ”を始める。“包帯クラブ”とは、自分が傷ついた出来事をインターネットサイトに投稿してもらい、その傷ついた場所に包帯を巻き、その写真をメールで投稿者に送るというものだった。
自分に自信が持てず、絶望感すら抱いていた彼らは、この活動に充実感を覚えていくが・・・。

ささやかだが他人のために何かをする、他人の痛みを少しでも自分のものとして感じ癒そうとする彼らの行為は、現代人に欠けている“他人への思いやり”というコミュニケーションにおける基本的なアイテムの大切さを訴えているかのように思えた。
“包帯クラブ”のメンバーも、他人の痛みを癒しながら、それぞれ内に秘めた傷を抱えており、活動に並行してそれが明らかになっていく展開も非常によかった。
ディノ役の柳楽優弥が話すぎこちない関西弁が変に鼻に付いたが、それも設定のうちだったので、一応納得。それにしても「誰も知らない」以降、どちらかと言うと寡黙な少年を演じ続けてきた彼にとって本作は新境地開拓となる作品だったような印象を受けた。同様に(個人的には)可憐なイメージのある石原さとみの演技も、イメージを打ち破るような演技で驚いた。





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最終更新日  2008年02月26日 04時52分08秒
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