テーマ:映画鑑賞(1112)
カテゴリ:邦画-1980年代
★★★★
鑑賞No:00292 製作:1982年 監督:野村芳太郎 出演:桃井かおり/岩下志麻/鹿賀丈史/柄本明 富山県の港で車が転落する事故が起こり、乗っていた地元の財閥、白河福太郎が死亡する。しかし、同乗していた後妻の球磨子は無事で、さらに球磨子は夫に多額の保険金をかけていたことが判明する。この事故は、保険金詐取のための偽装ではないかと疑った北陸日日新聞の秋谷は、この事件を積極的に報道し、やがて物的証拠がないまま球磨子は逮捕されるが・・・・。 まさに2大女優、桃井かおりと岩下志麻ががっぷり四つに組んだ、見ごたえある法廷劇。 憎々しいほどの悪女を桃井かおりが演じれば、まったく対照的な怜悧な女弁護士を岩下志麻が演じている。ストーリー上では被告人役の桃井を弁護士役の岩下が弁護するものだが、実際はこの2人の女の対決というイメージを強烈に感じさせる内容となっている。原作は社会派ミステリー作家の松本清張で、題材となった実在の事件も話題となったが、法的劇だけでなく、警察の先入観捜査やマスコミの世論誘導など、冤罪の根底にもなっている現代の問題点を鋭く突いた作品にもなっている。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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