テーマ:映画鑑賞(1113)
カテゴリ:洋画-2010年
★★★+
鑑賞No:02143 製作:2010年 監督:ダーレン・アロノフスキー 出演:ナタリー・ポートマン/ヴァンサン・カッセル <9/7~ DVDレンタル開始> ニューヨークのバレエ・カンパニーに所属するニナは、新作「白鳥の湖」のプリマに大抜擢される。しかし、この役は純真で繊細な“白鳥”と、妖艶に王子を誘惑する“黒鳥”の二役を演じなければならない難役だった。特にニナにとっては“黒鳥”役が課題で、大役を担う重圧と焦燥感で、ニナは次第に追い詰められていく。さらに“黒鳥”役の代役に、官能的なバレリーナのリリーが立ったことで、ニナの精神はますます崩壊していく・・・・。 ナタリー・ポートマンが第83回アカデミー賞で主演女優賞を獲得したことで有名な作品。 主要な登場人物は少なく、ストーリーも大役に抜擢されたバレリーナがその重圧や焦燥感などから精神的に崩壊していくという至って単純だが、主人公のいる世界あるいは見る世界が現実なのか、彼女の妄想なのか後にならないと区別がつかないので、その部分は分かりにくかった。ただ、製作者の意図は白鳥と黒鳥、明と暗、自分ともう一人の自分、主役と代役といった対比の境界のあいまいさ(紙一重さ)を描きたかったように思える。ともかく主役のニナの精神崩壊がテーマなので、極端に言ってしまえば彼女の一人芝居でもいい内容だが、まさに他の者の存在をかすめるがごとく、ナタリー・ポートマンの存在感ある演技は印象に残る。ちょっと“痛い”シーンが多いので鑑賞にはご注意。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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