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シダタク物語

シダタク物語

大井川SLツーリング

大井川SLツーリング


私 スズキ バンデット400V
ユニー ホンダ CB400スーパーフォア ハイパーVTECスペック3(車名長すぎ!)

2004年10月10(日)


朝7時、ユニーのアパート前にて。


ここからすぐ近くの東名川崎インターから東名高速にのり、一路静岡を目指す。
私も久しぶりに単車で行くことが出来たし、ユニーも新車になりました。
天気は台風一過で期待していたのだが、曇り空でいまいち。
一回目の休憩は約100キロ先の富士川サービスエリアに設定した。

私にとっては本当に久しぶりの高速走行だった。
防風対策の為に取り付けたフロントカウルの効果もバッチリで、伏せなくてもかなりのスピードで巡航できる。
ただやっぱり手作りなので、ぬおわキロ以上出すと上のほうが風圧で少し押し戻されてしまう。

大井松田から御殿場までの山間部は途中で雨に降られ、カッパを着ていなかった私達はすぐさまパーキングに非難した。
くそー、富士川サービスエリアまで余裕で行けたのにとんだ時間のロス。

雨も止み、富士川サービスエリアでは沢山のバイクが止まっていた。
しかし大型バイクが多いなぁ。
大型の女性2人組ライダーもいたよ。
中型はというと流行のビックスクーターだけ。

こんな感じで高速走行を楽しみながら、相良牧之原インターで高速を下りた。



川崎から約200キロ先の相良牧之原インターにて高速を下りる。



大井川鉄道、新金谷の駅前にて。


10時前に大井川鉄道の新金谷駅へ到着。
ちなみにこの鉄道の始発は隣の金谷駅からである。
ここは車庫があるようで沢山の車輌が停まっていた。
早速SLの姿を探してみたが、どうやらここには停まっていないようだ。
ユニーが向こうに煙が出てるって言うから見に行くと、ただの煙突の煙である。悲

さて、予約なしにSLには乗れるのだろうか。
そもそも昨日の台風22号の影響で、まともに運行されているのかも定かではない。
静岡はかなりの被害があったみたいだし。
駅員さんに聞いてみると、通常通り運転しているとのこと。
しかも空席も有り。
よかったぁー。
もうすぐ10時11分発のSL列車が来ようで、まさにちょうどいいタイミングである。
しかし私達はこの列車の1時間半次の、11時53分発の列車の切符を取った。
すぐのやつだと時間ないし、まだ朝から何も食ってないのでこの辺をぶらぶらしようと思っていたからだ。

10時11分、定刻通り向こうから煙を吐いてSLが進入してきた。
私達は柵の外からその光景を見ていたのだが、すごい音!すごい迫力!
汽笛の音もまた素晴らしい。
いやぁ、かっこいいねぇ。
まさに男の子はこういうのに憧れるんだよね。
SLがやってくると、これから乗る乗客や観光客が沢山集まって、ひっきりなしにカメラのシャッターを押していたよ。
子供連れのファミリーもいっぱいだったな。
子供にとってはいい思い出になるだろうね。

それからはこの辺をぶらぶらして、松屋で久しぶりの牛丼を食べて乗車時間を迎えた。



こんな感じの小さな駅だが、SL人気で人は沢山。
線路で横になるユニー。





私達が乗車するSL列車がホームに進入してきた。
このまま駅を通過して轢かれるなんてことはないよな?



C12と書いてある。
そんなに大きくはない機関車だが、迫力は満点!


列車は定刻通りに出発。
一応この列車の終点である千頭駅まで乗ることにし、片道約40キロ、1時間ちょっとの汽車旅が始まった。
スピードはというと、よく景色が見えるよう?とてつもなくトロトロのスピードだ。
列車は急行列車で、終点までは4つの駅にしか停まらないが。
この鉄道はその名の通り大井川沿いを山奥に向かっていく鉄道で、走り出してすぐに市街地を抜けると、車窓にはでかい大井川が見えてきた。
昨日の台風の影響で、水かさは増していたし茶色く濁っていて、とてつもない急な流れで荒れていたが。
私達の地元の多摩川よりも全然でかくてビックリである。
あとは静岡といえばお茶。
独特の形をした茶畑も無数に広がっていたよ。

線路伝いにはずっと県道が走っていて、沿道では鉄道マニアや観光客が沢山写真撮影や手を振ってくれたりした。
面白かったのは、川沿いにある温泉施設の露天風呂から、みんな裸でこちらに手を振ってくれていた。
もちろん見えるのは男子風呂だけで、女子風呂は見えません。
あとは車やバイクで何度もストーカーのように汽車を追っては見ての繰り返しをするドライバーやライダーもいたなぁ。

「ポォーーーー!」

何ともいえない音色の汽笛が辺りの山々にこだましていた。
車掌さんは普通の列車とは違い、ガイドさんのようにマイクで沿線の案内をしてくれていた。
突然歌も歌いだしたっけ。

トンネルの中では窓を閉めていないと煙が入ってくる。
入ってきた時は何ともいえない匂いが漂ったが、まぁこんな経験も滅多に出来ないことだろう。



座席車輌もこんなにレトロ。
すべてが木製って感じ。
もちろんボディは鉄だろうが。



無事、終点の千頭駅に到着。
やっぱり汽車は人気があるのか、しばらくは写真撮影をする人達で駅の構内はラッシュのように混雑していた。



すごい派手な列車である。



1時間の旅お疲れ様です。
やっぱり汽車は煙を吐いている時が一番かっこいい。





運転席にて機関士さんと握手。やったぜー!今回のベストショット!



千頭駅外観。
人が沢山です。


さてと、これからどうしようか。
この辺はいろいろあるようだが、とにかくバイクは置いてきたんで徒歩か他の交通機関で動かなければならない。
観光案内の看板を見ると徒歩15分で行ける吊り橋を発見し、早速そこに向かって歩き出した。
まさに気分はちょっとしたハイキングである。

道の途中には何個も案内の看板が設置してあったので、その通りに突き進んでいった。
この時ふと思ったのだが、白川郷で懲りたはずの山にまた来てしまった。
もうしばらくはいいやと本当に思っていたのに。
本当は静岡なんで海沿いのルートも予定していたのだが、今回はユニーの考えでどうしてもSLが優先となったわけなんです。



15分どころか、30分かかってやっとのことで吊り橋に到着。



濁流の大井川の上のわずかな幅の橋を渡って行く。
私は目が悪いせいか、高さが分からないので全然平気・・・って、んなわきゃねーだろ!
見えてなかったらバイクでここまで来れてません。



ユニーはというと、御覧の通りへっぴり腰。



ようこそ、奥大井へ!



千頭から先も、このミニ列車が大井の奥深くまで走っている。
こうやってみるとミニュチアみたいでかわいいが、線路のすぐ横はものすごい勢いで川が流れている。



さっき渡ってきた吊り橋を下から撮影。
下からだとそんな高さでもないか?


さて、そろそろ帰りの電車の時間だし、駅まで戻りますか。
乗り遅れたら次は1時間以上後になってしまうから。
無事に駅に到着し、帰りは普通電車で帰ることに。



歩いたせいか、お疲れのユニー。
本当は私が先に寝てしまったのだが、起きてみるとユニーもこの通り。



たまにはこうしてゆっくりとローカル線で旅するのもいいものだ。



夕方、新金谷の駅に戻ってきた。
辺りはすっかり薄暗くなり、もう秋なんだなぁと実感。
薄暗闇の駅舎もまた、何ともいえない風情をかもし出している。


この後駅前にある電鉄のお土産センターで時間を潰す。
ここには資料館もあり、本物の汽車や吊り橋で見たミニ列車が展示してあった。
いろんな種類の汽車の模型も展示してあり、さっき乗ったC12の汽車や、私が雄一知っている汽車であるD51、通称「デゴイチ」の模型もあった。
さすがにデゴイチは大きく、C12とは比べ物にならないほどの大きさだった。
昔はこんなにでかいのが各地で走っていたんだなぁ。



昔の駅舎を象った建物もあり、とてつもなくレトロな雰囲気を味わらせてくれた。
ユニー駅員、切符切ってます。



このようなとても懐かしいポスターも多数貼ってある。
もちろん私には分からないけど。



地元のおっさんと記念撮影。
人形です。


外へ出ると雨が少し降っていた。
カッパを着ていると職員の方が話し掛けてきた。

「これからどこまで帰るの?」

「川崎です」

「そうかー、わざわざ単車でSL乗りに来てくれたのか」

「ええ、でも今日動いていて、しかも乗車できて良かったですよ。 昨日の台風は静岡はかなりの被害受けたみたいですけど、この辺は大丈夫だった んですか?」

「こっちのほうはねぇ、大したことなかったんだよ。 だけどさすがに昨日は列車は運転してなかったけどね。」

「へー、そうだったんですか」

「あっ、すみません、この辺でお勧めの温泉とかありますか?」

ユニーが聞いた。
そういえばまだ温泉に入っていなかった。
鉄道の職員の人に場所を聞いて、これから温泉に入りに行くことに。
もう17時をまわっていて完全に外は暗くなっていたが、まだ明日も休みのわけだし帰るには早すぎるのだ。

さて、雨中走行になるが温泉へと再び大井川沿いを上って行く。
ここで私が思い出したのだが、この方向は私が以前友達と車で行った時に訪れた秘湯へと行ける方向であることに気が付いた。
その場所は細い山道に入って数分走ったところにあり、小さな温泉の看板が目印になっていて、その看板の所から道を反れて車が一台やっと通れる位の下り坂を下りた、小さな清流が流れている河原沿いにある温泉なのだ。
まさに場所的に秘湯と言えるだろう。
しかしその場所が見つからない。
細い山道はあっているはずだが、肝心の看板がどこにも見当たらないのである。
タヌキが突然飛び出してきて、我々と同じ方向に逃げていく。
そのままどんどん突き進んでいくと小さな集落になってしまった。
こんなところでも人が住んでいるんだなぁ。
周りには電灯なんかなくて真っ暗なので、バイクのヘッドライトで地図を調べる。
このまま行っても道はとんでもない所に行きそうだ。
あきらめて来た道を引き返し、職員のおじさんに言われた温泉施設へ行くことに。
さすがは秘湯。
一度行ったらもう二度と同じ場所へは行けない。

温泉に入り、閉館時間の21時まで休憩所で横になってくつろぐことにした。




私は寝不足の為に、いつのまにかウトウトと寝込んでしまった。
500円で風呂入って、3時間だけど休憩所で横になれるなんてお得ですね。
設備もいろいろ整っていたし。



21時過ぎに出発。
外はまだ雨が降っていた。
山を抜ければ雨は上がるだろうと思っていたが、結局自宅までの帰りの200キロはずっと雨中走行となりました。


22時、吉田インターから再び高速へ。
吉田って誰かさんの名字じゃないか。
しかし雨の中高速を走るのは辛いものだ。
車の人には分からないだろうが、ヘルメットのシールドを開けたままでなんて絶対に走れない。
高速のスピードだと雨粒が顔面に針のように突き刺さるような、強烈な痛みを伴うからだ。
だからといってシールドは閉めたままだと雨粒で見えにくくなるし、曇っても来る。
幸い私はシールドに車のフロントガラスにつける撥水スプレーをしていたので、良好な視界は確保できたんだ。
だから飛ばすとこはぬおわキロ以上で飛ばしたし、だいたいぬふわキロでずっと巡航していた。
昼間だと路面がテカッていて怖い気がするが、夜なんかは見えないからまったく気にならない。
別にタイヤの溝がきちんとあればそうは滑らないってことを実感した雨中の高速走行だった。



23時、吉田インターから約100キロ先の足柄サービスエリアで休憩。


ここでしばらく休憩し、お互い別々に東名川崎インターを目指した。
私は高速走行中はいつも1人で歌を歌っています。

日付が変わった0時過ぎに、事故もなく無事に自宅に到着したのであった。
高速代・・・、高っ!


総走行距離 473キロ

燃費(ほぼ高速走行) 約20キロ/リッター

高速代
 東名川崎~相良牧之原 3700円
吉田~東名川崎 3550円
小計 7250円

ガソリン代 2372円

SL乗車賃
新金谷~千頭
運賃 1780円
SL急行料金 500円
千頭~新金谷
運賃 1780円
小計 4060円

松屋(昼食) 450円

温泉入湯料  500円
合計14632円


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