アジア大会女子マラソン中継に苦言
アジア大会のマラソン、男子は前半のペースが遅かったこともあって、キルギス、フィリピンの選手らが入れ替わり立ち代り先頭に立った。そして後半は、カタール、バーレーンと日本の三つ巴。ほかにも、韓国はじめさまざまな国の選手の走姿を見ることができた。 つかの間ではあったが、アジアの簡単な見取り図を目にした思いだった。 ところが、女子はどうだろう。中国の周が先頭に立って、日本の二選手がそれに続く。そのあと、北朝鮮と韓国の選手が申し訳程度に画面に現れるだけで、これでは静止画を見ているのとあまり変わらない。 予想通り面白味のないレースになったという発言があったが、それがマスコミ関係者の発言なら許せない。 10人が出場していたのであれば、なぜ出場選手を全員紹介しないのか。 たとえば、後方を走っている選手を捉えて、「確かに×分近く話されていますけれども、このペースは20年前の日本選手の一線級が走っていたペースですね。××国ではこれまでマラソンを走る選手がほとんどいなかったそうですが、最近は国民の理解も深まってきて、練習環境が整いつありますね」のようなことが言えないのだろうか。 ですからね、私は大きく遅れた国の選手を見て、まるで勝負にならないとか、そんなふうに思ってほしくないんですね。あとから出発した国の選手たちが、ともかくもここまで来たんだ。その走る姿を、もっと長い時間、もっと多くの人に見てもらいたいと思うんですよ。 アナウンサーが、1周10キロの周回コースが珍しいとしきりに言ってましたが、珍しいと思うんだったら、もっとほかにすることがあるだろと言いたい。折り返しコースだったら、最後尾の選手まで映してから、また先頭を追いかけるなんてことはむずかしいですが、このコースだったら、出場選手一人一人をもっともっと追えるはずなんです。 アジアの国々がみんな仲間なんだという意識がなさすぎます。 今度、国際会議があったときには、トラドキスタンは日本国に対してその点を問いただしたいと思います。