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同僚が、独り言を言いながら、仕事をしていた。やはり、何をつぶやいていたのか、気になる。すれ違いざまに聞こえていたのは、こんなことだった。
「まったく、こっちからやらないと進まないのに。みんな、勝手だ・・・」 いくら個性が大事でも、大がかりなテーマには、チームで取り組まなければならないこともある。なので、彼の言うことは、一面で正しい。 ただ、ひっかかったのは身勝手の基準だった。おそらく彼は、自分が基準で、みんなが勝手だと言いたかったのだろう。それで苛立つのは理解できたが、同意はできなかった。そもそも彼が基準だなんて、誰も思っていないはずだ。 これが基準だというコンセンサスを得るべきだった。だれもが自分が基準だと思っている。 考えてみると、どこにでもよくある話なんだろう。家庭でも、企業でも、自治体でも、国境を挟んだ国同志でも。 話し合ってもコンセンサスは得られない。だから、権力を使うのだ、という理屈もあるし、最近は、そんな例が世の中にあふれている。 無駄かもしれないが、少なくとも話し合うことで相手の気持ちはわかる。自分も彼のつぶやきで、彼の気持ちがわかった。まあ、そう考えるとコンセンサスを得るのは難しいということもわかるわけだけど。 もしかしたら、人はうまく話し合いをする才能に恵まれていないのかもしれない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2013.08.29 18:01:09
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