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購入履歴

October 19, 2005
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カテゴリ:松田賢二
(箇条書きで失礼)

いい映画だったなあ。
Gorilla's filmのTlalerで見たときから「いいなあこれ」と思っていたけど、ちゃんと見て本当に大好きな作品になった。
真実の重さを象徴している真と、その真実を許せず拒絶し、また許容する正義感の正。
この二人の性格がそのまま映画のテーマとなっているのがすばらしい!
展開はくるくる変わる。まるで、色が変わる飴玉みたい。
次は何色?と、口から出して確認しちゃう子供みたいにワクワクして見た。

エスカレーターを「らくらくんちだよっ」と言って降りるところとか、絶妙なタイミングだよねえ。
さりげなくやってるけど、あれ、すごく計算されてるなあって思った。
そういうさりげないけど計算されたシーンは他にもちょいちょいあって、遊び心があっていいなあと思う。

「一年でも二年でも逃げてやるよ」の言葉通り、逃げまくる二人。いろんな逃げのバリエーションを見せてくれる。あれだけバリエーションがあるのもすごいと思った。好きな逃げは、街中の川を走るシーン。絵がとても映画的で好きなのだ。

松田さんが監督ともめたという線路のシーンは、とってもベタなんだけども重要なシーンだと思った。
お互いの辛かったことを語り合って、同情して仲良くなって。
あのシーンで正と真のコンビとミキとの絆が出来上がるんだよね。
このシーンがあるから、「ドージ」のセリフも、ラストのシーンも生きてくるんだと思う。

9月27日にサブリミナルのことを書いてるんだけども、その謎がわかった。
サブリミナルって、ある映画でコーラの映像をサブリミナルで流したらコーラの売り上げが爆発的に伸びたとかいう伝説があるんだが、これはどうもデマらしい。でも、妙に不安感を煽る効果はあるらしく、北野武の「その男凶暴につき」でも使われている。
サブリミナルを電話ボックスで疲れた表情で話す正にかぶせるなんて、加納監督はいいところで使ってくるなあ。
あのパッパッだけで、「嫌な予感」を暗示していて、すごく上手い。

一番大好きなシーンは何と言っても真の告白のシーン、あそこは本当にすばらしかった!
瞬きもしないで真を見つめて話を聞く正のその目にうっすらと涙が。あの目が忘れられない。
そして私は、真の泣きにもほだされてしまいました。
バカで、かわいそうで、愛しい…(T-T)
真って、ずーっと泣いてるの。
もう、そんなに泣かないで、ってぎゅーってしたい!

正が刀持って乗り込んでいったその後、帰るシーン。
金八先生の、中島みゆきの曲が流れる中、加藤が放送室から出てくるあの廊下のシーンを思い出した。
状況は全然違うんだけどね。スケールも小さいんだけども。(^^;
でも、ロマンがあってねー何気にかっこいいシーンでしたよ。拍手したい気持ち。

ラストシーンは、季節はずれの海の家らしき建物。そこから海へと。
とてもまぶしくて、逆光に溶けていくようで…。


印象に残ってるシーンは他にも、
地下鉄で正がコンビニチャーハンといなりずしをむさぼり食うシーン、
川の中ですれ違うシーン、
首吊りシーン、
落ち込む正が部屋で大の字になってる表情、
その正が刀担いで行くところ、等など。
そうそう、典明組長の「それだけは、許せねえ」にもぐっときたなあ。
あと、個人的に、タバコをブッとやって正を持ち上げてたヤクザの人にメロメロ!
岩のような筋肉にウットリです~。私もたかいたかいして~♪←筋肉フェチ


おそらく季節としては9月から10月。ちょうど今頃の季節に撮影してたんじゃないかと思う。セミが鳴いているシーンと、ススキのシーンがあったから。正の息がかすかに白くなってるシーンもあったし。

いい映画だった。
加納監督と、松田さんと、原田さんのこの作品への思いを知ったことで、この作品がより愛おしくなった。
皆がこの作品を見られるような日が早く来るといいなと、切に思う。





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最終更新日  October 19, 2005 04:22:55 PM
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