禁酒術禁酒の依存症状(お酒)が現れたときに実行する事により、気持ちを切り替え、欲求を抑える効果を発揮します。禁酒を始めるには毎日1日1回の使用を推薦しています。これによりカウンセリング効果を高め、自分の意志を強くする効果とともに、他にリラックスする方法や楽しめる事を脳の潜在意識に訴えかける事により、悪癖を制御(セルフコントロール)します。 禁酒術で制御する力(意思)を強める、そして他の物事に欲望を切り替えるのが本プログラムの特徴です。 プログラムを毎日繰り返す事により、その力を強めると同時に他にも楽しめる事があると理解出来るようになります。 依存症とは、アルコール等による精神的な高揚を得るために、その物質を継続的に摂取したくなる心理的欲求です。人間の脳には140個の脳細胞があると言われています。脳細胞(ニューロン)に刺激を伝達する物質のドーパミンが分泌され、快感中枢とも呼ばれているA10神経がドーパミンの刺激を受けると快感として感じられます。 自分の欲望が満たされるとドーパミンが放出され快感中枢の受容体に伝わります。これが継続されると受容体の数が増え、ドーパミンの刺激を沢山受けないと我慢出来ない状態になるのです。では受容体の数を減らす方法はないのでしょうか?しばらくの間その刺激を受けなければ自然と受容体の数は減ります。数週間~数ヶ月刺激を受けなければ精神的にも安定し、刺激を求める気持ちもなくなるので楽になります。 社会で受けるストレス(人間関係、仕事の不満)から不快感を与えるノルアドレナリンが脳内で作られます。ノルアドレナリンが分泌されると、人間は不快感を和らげるため脳内麻薬のドーパミンを求める性質があります。つまりストレスを受ける事により、精神的な高揚を得たいという心理状態になってしまうのです。 禁酒の意識について、私たちの意識は目覚めているときにもつ意識と、過去に受けたショックや刺激が蓄積されている無意識とで成り立っていると言われています。 意識(15%)=目覚めているときにもつ意識 無意識(85%)=過去に蓄積されたショックや刺激を覚えている隠れた意識 子供のときに犬に噛まれた人が大人になっても犬を怖がるのは、無意識に刻まれた記憶が犬は怖い動物だと覚えてしまった為起こる事です。悪癖とはまさに無意識に刻み込まれた蓄積された記憶(気持ち・刺激)そのものから起こる行動です。依存期間が長ければ長いほど記憶も奥深くに浸透していますので、途中で中断しようと意識が働きかけても制御出来ない状態になっています。 禁酒の方法はどうすれば良いのか?制御する方法はないのでしょうか? 禁酒術を一度身に付けてしまうと、自分で自分を制御する(セルフコントロール)方法がいつでもどこでもできるようになります。もしまたお酒を飲みたくなってしまったときは、まず練習した事柄を思い出すと同時に、練習で書いたノートを見て確認してください。あなたが今までどのような考えを行っていたのか、欠点が全てノートに書いてあるはずです。 そして、出来ればノートを大きな声で(または心の中で)読んでみて下さい。行動を実行する事で意識が違う方向に向いて、お酒を飲みたいと思う気持ちが薄れていくのです。 大切なのは、今とても飲みたいと思ったときにそれらの練習の行動を起こせるかどうかなのです。お酒は一日の中でいつも飲みたいと思っている訳ではないはずです。飲みたい場面は突然と不意にやってくるので、そのときに止められるか止められないかという選択になります。 自分の意志をコントロールできる技術を身に付けた人なら、止める事は可能です。これは意思の力とはまた別の事だと思ってください。 禁酒術はお酒を止める為の1つの技術なのです。 ■お酒の依存度チェック 当てはまる項目にチェックを入れて下さい。 お酒は基本的に好きだ ほぼ毎日お酒を飲む お酒にお金を使う事に抵抗がない お酒は沢山飲む方だと思う お酒を飲み始めてから10年以上経っている 診断 0~1個 時々飲むタイプです 今の所あまり心配はありませんが、少しずつ飲む量が多くなって来たら注意、依存する前に止める事も大切です。 診断 2~3個 結構飲むタイプです お酒が好きで何かあれば飲んでいるはずです。お酒の量と比例して体にも負担がかかっていますので、きっぱり断ち切る勇気が必要です。 診断 4~5個 アルコール中毒タイプです あなたの生活はお酒に満たされていますので、今すぐお酒を止める事をお勧めします。手遅れになる前に治療する事を真剣に考えて下さい。 ■飲酒のシュミレーション 今後飲むお酒の金額=1日平均500円分飲む×365日×年数 無駄な時間=1日平均30分飲む×365日×年数 今後飲むお酒の金額 無駄な時間 5年後 約91万円(中古車1台分に相当) 912時間(38日分に相当) 10年後 約182万円(小型車1台分に相当) 1825時間(76日分に相当) 20年後 約365万円(中型車1台分に相当) 3650時間(152日分に相当) 30年後 約547万円(小型車2台分に相当) 5475時間(228日分に相当) 40年後 約730万円(中型車2台分に相当) 7300時間(304日分に相当) |