|
カテゴリ:’08秋ドラマ
『風のガーデン』第3話を見ました。 視聴率は、2話の18.0%より、更に下がり、第3話は15.5%でした。 う~ん・・・ ストーリーは淡々と、大きな変化はありませんが、 今日は、もし自分がガンだったらと、このドラマを見ながら、考えてしまいました。
二神達也(奥田瑛二)のすい臓ガンは、最も進行しているステージ、4Bでした。 「ガンが旅する~本人には過酷すぎる旅」 というセリフは、印象的でした。 転移のことを綺麗に表現しましたね。
だから、二神への尋問は絶対無理ですと、東京地検の海野(田中哲司)の尋問要求を白鳥貞美(中井貴一)は、断りました。
そういう貞美自身も隠れて個人病院に通って、すい臓ガンの治療を受け、今まで通り仕事をしていました。 でも、痛みはどんどんひどくなり、周りにも、貞美の様子がおかしいと気づく人も出てきました。 看護師長の内山妙子(伊藤蘭)も気づきました。 妙子は昔、貞美と付き合っていたようです。 7年前、妻の冴子さんが駅のホームから身を投げて自殺した時、貞美は女(妙子)と一緒にいたのでした。
チェロを弾きながら、貞美は昔のことを思い出しました。 妻が亡くなった時、父の白鳥貞三(緒形拳)は、お葬式の後で、貞美に言いました。 この緒形さんの台詞、とても長かったですね。 所々、切ったかもしれませんが、それにしても、亡くなる寸前の撮影で、大したものです。 魂のこもったセリフだったので、ノーカットで書き写します。
嘘をつくのはやめろ! 来ようと思えば、おまえは来れたはずだ。 今年、お前は、なんべん富良野に来た。 家族の所に、何回会いに来た! 岳という子供のこともあるのに・・・ 冴子さんに全て押しつけて! おまえは、一度でも養護学校に岳を訪ねたことがあったか! 冴子さんの悩みの相談にのったか? 冴子さんは、何度も訴えたはずだ。 なのに、おまえは、家族の悩みを冴子さん一人に全部押し付けて・・・ こともあろうに、女の所にいた。 人の痛みを除いてやるのが、麻酔科医のおまえの仕事じゃないのか?! 母さんの死んだ時も、おまえは外にいた。 あの時も女の所にいて、母親の死ぬのを見るのを避けた。 死ぬのを見るのが耐えられなかったとぬかした! そのおまえが、一流の麻酔科医だそうだ。 冗談じゃない! おまえは、単なる女好きの弱虫だ! 単なる臆病な女たらしだ! おまえのような人格破綻者は、そもそも医者でいる資格なんてない! 同時に、親である資格もない! 俺の息子である資格もない! ルイと岳は、俺が富良野で育てる。 親子の縁も今日限りで切る。 2度と、2度と富良野に足を踏み入れるな!!
ここで、貞美は痛みが走り、モルヒネパッチを自分の胸に貼りました。 なんだか、緒形さんがこのセリフの後、こういう状態だったのではないかと思ってしまいました。 今回の見せ場はここでしたね。 でも、愛する人の死を見るのが怖いという気持ちも分からなくもないです。 特に、ガンは苦しむし・・・(お母さんの死因が何かは知らないけど) 私も苦しむ姿は見たくないなあ。 ましてや、死の瞬間なんて・・・ だからこそ、苦しまないで欲しくて、麻酔科医になったのかもしれないし・・・ とにかく、7年前、奥さんのお葬式の日に、父の貞三から勘当を言い渡されたんですね。 妻の自殺した日に、妙子さんと一緒だったとは・・・ もう2人の関係が再燃することはないでしょうね。 でも、まだ妙子さんは、貞美を好きそうです。 今回も貞美の体を心配して自宅まで訪れ、モルヒネパッチを発見しました。
二神とその娘、二神香苗(国仲涼子)にも、嘘をついていたことがばれて、謝りました。 二神は、死ぬのはいいが、痛いのだけは嫌だと言いました。 そして、延命治療はしないでくれと言いました。 私も同じです。 人間、誰でも必ず死ぬものですが、苦しみたくないですね。
なんだか、今回はドラマの内容より、 緒形さんのことや、自分に置き換えて、疑似体験してしまった回でした。 改めて、緒形さんの死をお悔やみ致します。
『風のガーデン』視聴率推移 [1話]20.1% [2話]18.0% [3話]15.5%
1話レビュー (2話はありません)
《メール便なら送料無料》【11/12発売 新作CD】平原綾香 / ノクターン/カンパニュラの恋:TVドラマ「風のガーデン」主題歌<2008/11/12>
お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[’08秋ドラマ] カテゴリの最新記事
|