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カテゴリ:’09春ドラマ
たった1年で出てきてしまうんですね。 確かに、智也(嘉数一星)君、いい子だけど、被害者の家族は、それを知ったら辛いだろうなあ。 もう、殺されてしまったキヨタンは帰らないんだし・・・
偶然、智也君が編入した学校を知ってしまった美帆子(川島海荷)ちゃんは、その小学校の前まで行ってしまいました。 美帆子ちゃんは、智也君の顔を知らないのに行ってしまったそうです。 分かるなあ、その気持ち。 私だって、きっと行ってしまうと思います。 美帆子ちゃんがいないことを知った両親は、すぐにその学校だろうと思って、追いかけました。 キヨタンママ・聖子(板谷由夏)さんは、娘に言いました。 ママ「美帆子、ママはね、こう信じたいの。 あの子もきっと私達と同じように苦しんでる。 苦しんでる子を憎んで、その先に何が生まれる? 何も生まれない」 パパ(佐野史郎)「ママの言う通りだ。 憎むべき相手はあの中にはいない。 憎しみを持つ自分の中にしか、その相手はいないんだよ。 だからもう、あの子はいない。 美帆子、ママ、見せたい物があるんだ」
そう言って、キヨタンパパ・秀昭(佐野史郎)さんは、2人を、自分が手がけている仕事で作りかけの公園へ連れて行きました。 パパ「キヨタンが亡くなったことを無にしないためにも、しっかり生きてかなくちゃな」 ママ「キヨタンがこれからも見守ってくれるわ」
こちらの家族の話は、つい、ウルウルしてしまいました。 智也君の方は・・・
確かに、智也君、いい子だし、本人も礼儀正しくなって、皆に気を遣ってたことは分かります。 施設に戻りたいと言うくらいに・・・ そして・・・ 智也「僕なんか、生まれてこなければ、良かったんだ!」 初めて、さつき(稲森いずみ)さんが智也君を殴りました。 さつき「生まれてきちゃいけない命なんてない。 どんな命だって、生まれてきた意味があるの。 智也がいなかったら、お父さんもお母さんも生きていけないくらい、智也を愛してるの」 そう言って、抱きしめました。 さつき「アイシテル・・・」 智也君も泣きました。
ここも感動的でしたけど、こちらの家族には未来があるんですよね。 智也君は生きてるんだもん。 キヨタンはもう帰らないんだもん。
そして、さつきさんは、その1年後、赤ちゃんを生みました。 その出産の大変さと、生まれてきた赤ちゃんを見て、ようやく、智也君は命の大切さを知りました。 そして、自分の犯した罪の重さに気づきました。
智也「ごめんなさい、きよたか君。 僕は何てことを! ごめんなさい」 と、泣きました。
そして、智也君はあの公園に行きたいと言いました。 例の公園へ親子3人で行きました。 そして、智也君は、心から反省して、清貴(佐藤詩音)君を思い、合掌しました。 罪の重さを自覚して、反省できて良かったですね。
そして、橋の上を歩道の反対側で、通り過ぎる2つの家族。 どちらも笑顔で、それぞれの存在に、全然、気づかなくて・・・ どちらも笑顔で良かったです。 野口家には赤ちゃんが生まれて、家族が増えたけど、 小沢家はもうママ、子供生むのは大変だろうなあ。 どうしても、比較してしまいます。 野口家の方が明るくて、未来があっていい感じに見えてしまいました。
自分の大切な人を殺されて、憎まないで生きていくのは大変そう。 この小沢家を見習いたいものです。
このドラマ、加害者側と被害者側が同等に描かれていて、珍しかったですね。 普通は、どちらか一方の視線から描くのに・・・ でも、それがこのドラマの良かったところでしょう。 殺してしまった加害者の智也君もとってもいい子で、どちらも普通にいそうな家族。 どちらの家族にも共感できて、 どちらの家族も可哀想で・・・ 事件直後はどちらかというと、加害者側の家族の方が気の毒なようにも見えました。 でも、加害者の少年がたった1年で出て来てしまうと、どうしても、違和感。 1年じゃ、気持ちの整理できないような・・・ でも、これが現実なのでしょう。 考えさせられたドラマでした。
尚、視聴率は後半、どんどん良くなってきて、今回の最終回、このドラマ最高の18.6%でした。 第7話からずっと上がり続けています。 そして、最終回が最高視聴率という素晴らしい終わり方でした。 これはドラマが良かった証拠でしょう。 派手なキャストに頼らず、問題性のある良質の社会派ドラマでした。
【視聴率推移】 (数字は関東地区) [1話]13.2% [2話]13.7% [3話]14.2% [4話]13.0% [5話]14.8% [6話]13.9% [7話]14.0% [8話]15.6% [9話]16.6% [10話]18.6%
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