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カテゴリ:’12ドラマ
『相棒Eleven』第10話「猛き祈り」(後編) 第10話の視聴率は、前回の17.2%より上がって、17.8%でした♪ 年内はこれで終了で、次回は、1月1日(火)PM9:00~11:30の元日スペシャルです。 1月2日(水)、1月9日(水)はお休みです。 多分、1月16日(水)から通常通り、3月まで続くと思います。
前回の前編で、本館にも別館にも「即身仏」だろうというコメントをいただいていたので、予想通りでした(^^;) ただ、あまり宗教的にならなくて、良かったです。 かろうど(棺)に入ってからトイレはどうするのか、なぜ3年3ヶ月経ってから掘り起こすのかとか、いろいろ疑問が一杯(^^;) 即身仏について、ちょっと調べてみました。
上記などの説明によると、即身仏になるための準備はかなり大変のようです。 ミイラになるのですから、死後、腐ってしまってはいけません(^^;) そのために、何年も前から修行を積んで、激しい運動や食事制限をして、体脂肪を極限まで減らします。 具体的には、山中を走り回る等の千日単位の厳しい修行を行い、五穀断ちとかで穀物を断って木食行(木の実だけ食べる)を行い、体脂肪を極限まで減らします。 そして、入定直前に漆の汁を飲んで嘔吐し、内臓の腐敗を防ぎ、水分を抜きます。 生きながらにして土中の棺(かろうど)に入り、竹筒での空気を頼りに呼吸。 真っ暗な中で、鉦を打ち鳴らし、読経します。何も食べず、水も飲みません。 事前に断食・断水をしているので、トイレは必要ないのでしょう。 鈴の音が聞こえなくなったら、入定した時です。 3年3ヶ月後に、弟子達が掘り出します。 弟子達が衣を着せ、厨子に安置し、即身仏として祭られます。
これを知って、今回の話を見ると少し分かりやすいかもしれません。
まろく庵の真智子(柴本幸)の声は、やはり119番してきた女の声と一致しました。 そして、カイトの手の中にあった髪の毛と、茶髪の長い髪のキョンの毛は一致しました。 キョンは、森の中でカイトに襲われて首を絞められたと言いました。 それで、通りかかった生方(山本學)が助けるために、カイトを殴り、自分一人で暴行したと言いました。 カイトは、確かに、女性の首を絞めたと思い出しましたが・・・ でも、それは森ではなく、車の中だったと・・・
そして、右京さんは、半年前に癌で亡くなったという庵主・伏木田に興味を持ちました。 近所の人の話だと、去年の今頃、たまたま見かけたら、骨と皮だけになってしまっていて、気の毒だったと・・・ 病院には入院せず、往診を受け、内々でお葬式を済ませたと聞いているとの事でしたが・・・ 角田課長達が、この辺りの医者と葬儀屋をしらみつぶしに調べた所、誰も往診していなくて、葬儀を取り仕切った葬儀屋も坊主もいない。 役所に死亡届も出ていませんでした。 半年前に亡くなったというのは嘘で、少なくともカイトがこの森を訪れたその日までは生きていました。 右京「カイト君が聞いたという鈴の音。それが伏木田さんが生きていた証だったんです。 即身仏ですよ」 伊丹「即身仏?」 三浦「ミイラって事か?」 右京「まろく庵の庵主・伏木田辰也さんは、即身仏になるべく、土の中でひたすら命の尽きるのを待っていたんです。まだ死に切れていない事を外へ知らせるための鈴を鳴らしながら・・・」 坂口「だから言ったじゃねえかよ! あいつ、殺しときゃ、良かったんだよ!」 生方「冬二、やめろ! どうやって即身仏に辿り着いたんですか?」 右京「一つは甲斐享の証言。『鈴の音が聞こえる』。 それから部屋で発見した節のくりぬかれた竹筒。 あれは土中の棺から地中へ出して、空気孔の役割をはたした物ですね。 ああ、そうそう、部屋の壁の新聞記事もヒントになりました」 生方「親父さんは苦しんでいる人々を救いたがっていました。 度重なる災厄に見舞われるこの国を本当に憂いていた。 だから、即身仏になる決心をしたんです」 右京「自らの命と引き換えに人々を救う。そういう事でしょうかね?」 生方「人々の苦しみを一身に背負いながら祈り続けて仏になって生まれ変わる。 それが即身仏です。その何がいけないんですか?何が悪いんですか?」 右京「即身仏になるためには、木食行(もくじきぎょう)という、ほぼ断食に近い修行をなさるそうですねえ。 体から徹底的に脂肪をなくさないと、うまくミイラになれない。 文字通り、骨と皮だけになってしまいますから、そのカムフラージュとして、ガンになったと偽り、やがてこの森から姿を消す方便として、半年前に亡くなったと近所に伝えた。 そういう事ですね。 即身仏になるという事は、即ち、自殺。 自殺の善悪についてはあえて言及しませんが、しかし、それを手助けしている皆さんは自殺幇助の罪に問われる可能性があります。 更に言えば、やがて、即身仏となった伏木田辰也さんを掘り起こす事になりますねえ。 それもいささか、具合が悪い。刑法には墳墓発掘を禁じる規定がありますからねえ」 生方「多少は法律に触れる事があるかもしれません。 でも、私達は誰かに迷惑をかけていますか? 無事に即身仏になって人々のために祈る。 それが親父さんの願いです。 私達は、それを手助けしているだけですよ。 自ら飢え、暗い棺の中で一心不乱になって祈り死を待つ。 どれほどの思いがその行為を支えているか・・・分かりますか? 生半可な思いじゃ、到底なしえません。 私は一生、刑務所でいい。死刑だっていい。だから親父さんだけは・・・」 真智子も他の皆も「お願いします」などと、右京さんの前に土下座しました。 右京「皆さんのお気持ちは分からなくもありません。 伏木田辰也さんの思いにも一定の尊敬を抱きます。 しかし、それは僕の個人的な気持ちです。 警察官として法律に触れる行為は見過ごせません」 生方「同じですねえ。甲斐享さんと同じだ」
きのこ狩りに来て、地中で鈴の音がするのを奇妙に思ったカイトに、仕方なく事情を説明して お願いした。でも、聞き入れて貰えず、入定を目の前に控えた親父さんのかろうとを掘り起こそうとしたので、男性4人で暴行してしまいました。 殺そうとしましたが、真智子が止めました。 皆を人殺しにするわけにはいかないから。
止めて良かったですね。 自分が即身仏になるために、誰かが殺されたとしたら、親父さんも悲しむでしょう。 仏になれないかもしれませんし(汗)
真智子とキョンが2人で、リヤカーとワゴン車で公衆電話の近くへ置き去りにしに行きました。 ワゴン車の中で一度、カイトは目を覚まし、暴行の途中と勘違いして、近くにいたキョンの首を絞めてしまいました。 運転していた真智子は驚いてハンドルを取られてしまい、事故。 お蔭で、カイトはぶつかって気を失い、おとなしくなりました。 カイトを外に置いて、公衆電話から119番へ電話。 カイトは救急車で運ばれ、一命を取り留めましたが、記憶喪失になってしまったのでした。 病室に伏木田さんの幽霊が来て、カイトの顔の上で手を開いて何度か回し、 「申し訳ありませんでしたね」と微笑みました。 カイトも微笑みました。 カイトはそのお蔭か記憶を全て取り戻しました。 でも、鈴の音を聞いた、即身仏の眠っているかろうとの場所だけが分かりませんでした。 そこだけ記憶がすっぽりないとの事。 それはやはり幽霊の仕業でしょうね(^^) かろうとの場所の記憶だけは思い出させてくれなかったのでしょう。
即身仏になるのって、一人じゃできないんですね。 埋めたり、竹筒を抜いて孔を埋め、3年3ヶ月後に掘り出すとか、いろいろと手助けが必要で、それは法に触れてしまう事だったんですね。 今まで知らなかったので、少し興味深かったですが、ちょっと不気味でした(汗)
結局、暴行した男性4人は傷害の容疑で取り調べ。殺人未遂まで視野に入れているとの事。 女性2人は自殺幇助で取り調べを受けたが、こちらは微妙。送検されても起訴猶予。或いは不起訴かもしれないとの事でした。
今回、一番、面白かったのは、悦子さんが話したカイトとの出会いが嘘だった事。 あんな状況で嘘だったとは驚きでした(^^) ニューヨーク行きの夜行バスというのは、悦子の好きな映画『或る夜の出来事』のストーリーだそうです。 カイト「俺らが出会ったの、渋谷じゃん。しかも合コン」 酔った悦子をカイトが家まで送って行ったそうです。 普通っぽくて、笑いました(^^)
次回は、元日スペシャル「アリス」です。 ゲストは、波瑠、滝藤賢一、藤田弓子、中原丈雄、酒井和歌子 (敬称略) 脚本は、昨年の「ピエロ」同じ太田愛さんです。 楽しみです♪(^^)
【視聴率推移と過去レビューリンク】 (視聴率は関東地区) [第1話]19.9% [第2話]17.3% [第3話]16.5% [第4話]15.0% [第5話]15.4% [第6話]16.4% [第7話]15.7% [第8話]14.0% [第9話]17.2% [第10話]17.8% 全話レビューあります。第2~7話は、第8話から飛んで下さい。
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