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カテゴリ:ドラマ
『強き蟻』の視聴率は、10.0%(関東地区)でした。 裏の『殺人偏差値70』は、6.9%(関東)で、『強き蟻』が勝ちました♪(^^)
松本清張・原作の『強き蟻』は、3度めのテレビドラマ化です。 1981年版は、日本テレビ系列の2時間ドラマで、主演は浜木綿子さん。脚本・重森孝子氏。視聴率20.0%(関東)でした。 2006年版は、テレビ東京系列・BSジャパン共同制作の2時間ドラマで、主演は若村麻由美さん。脚本・西岡琢也氏。 そして、今回の2014年版は、テレビ東京開局50周年特別企画で、主演は米倉涼子さんでした。
昔はともかく、最近は、松本清張原作のドラマ、米倉涼子さんが主演する事、多いですね。 今回もいつもの感じのドラマでした(^^) 私は原作未読です。 Wikiによると、原作では、伊佐子は結婚前、東銀座の「みの笠」で水商売をしていたようですが、このドラマでは元普茶料理屋の女将でした(汗) いつも派手な服装で、見るからに、元キャバ嬢かと思いましたが、違いました(^^;) でも、この店もお金持ちのお客さんが多かったようです。 夫の沢田信弘(橋爪功)もこの店の客として知り合ったし、彼をこの店に連れて来た塩月芳彦(宅麻伸)もこの店の客でした。 塩月は、伊佐子に頼まれて弁護士を紹介。 伊佐子は、弁護士・佐伯義雄(高嶋政伸)とも深い関係になったし、塩月の紹介する相手、どちらもそういう関係になってしまって、不本意かも?(汗) 10億円の財産目当てで、31歳も年上の年寄りと結婚するって、いかにもって感じですが(汗) ただ、全財産を相続させると遺言書を書いて貰いましたが、これ、全財産と言っても遺留分があるので、10億全部は貰えない筈です(汗) 昔の話なので、遺留分は考えてないのでしょう(汗) 原作では、前妻の娘が2人いたようですが、このドラマでは沢田妙子(笛木優子)1人だけのようでした。 もし子供が1人だった場合、遺産相続は、妻が半分(1/2)、子供が1/2(子供が2人の時は1/4と1/4)です。 遺留分の請求をすると、正当に貰える筈の分の半分が貰えます。 つまり、全財産を妻に相続させると書いた場合でも、妙子が遺留分の請求をすれば、10億の1/2の1/2、つまり1/4の2億5千万は妙子に相続されると思います。 逆に、娘・妙子に全財産を相続させると書いた場合も同じで、遺留分の請求をすれば、伊佐子は2億5千万貰えます。 それは、このドラマの中では全然考えられていませんでした。 それに、遺言書はいつでも書き直しできるので、遺言書を見せただけで、銀行が何も担保を取らずに、8億8千万も貸してくれるとは考えられないです(汗) 案の状、次の日付で娘へ全財産を相続させるという妙子宛ての遺言書を宮原素子(比嘉愛未)が持っていました。 でも、これ、妙子本人ではなく、宮原素子が持っていたというのがミソですね(^^;) 普通なら妙子本人に渡すか、公正証書遺言として、しかるべきところに預けるかしそうですが・・・(汗) そうせず、素子に渡したので、最後に、伊佐子が素子に半分あげるからその遺言書をなかった事にして欲しいと頼みました(^^;) 伊佐子が財産を狙っている事も自分を殺そうとしている事も信弘は知っていたので、それも計算していたのではないでしょうか?(^^) なんだかんだで信弘は、素子にも好感を持っていたようだったので♪(^^;) 素子が好きだったのは、彼女を信弘に紹介した塩月芳彦(宅麻伸)だろうと伊佐子は見抜きました。 塩月は、力があったおじさんが亡くなってしまい、会社は辞めさせられ、お金に困っているようなので、そのお金があればあなたの思いのままだと、素子に囁きました(^^;) きっと彼女はその誘惑に乗るでしょう(^^;)
殺人事件が結局、3つ出てきましたが、最後まで伊佐子は逞しく生き残り、借金は残ってしまいましたが、しぶどくなんとかしていきそうでした(^^) 元カノを殺してしまったけれど、佐伯のお陰で無罪になった石井寛二(要潤)は、佐伯を刺殺してしまい、伊佐子も刺されてしまいましたが、しぶどく生き残りました。 伊佐子は、夫の信弘を殺すために、いろいろと「未必の故意」で頑張りました(汗) 糖尿病にさせようとしたり、心臓病と分かって次の発作があったら危ないと言われたので、発作を起こさせようと、信弘の寝室の屋根裏部屋で佐伯とHして嫉妬させて動揺させたりと、可愛い殺人計画でしたが・・・ 信弘は、屋根裏から2人の話し声が聞えると嫉妬して、屋根裏に登って行きましたが、それはテープに録音された物でした。 階段の上から沢田は落ちてしまいました(汗) これって殺人になるのかな? 突き落としたわけではないし・・・(^^;) 「未必の故意」は、「相棒」や「戦力外捜査官」などでも出てきたので、今では知っている人が多いでしょう。 これが「未必の故意」の殺人になるかどうかは難しいですね(^^;) (「未必の故意」の説明は、「戦力外捜査官」レビューに詳しくあります) ただ、寝室に運んで死んだ場所を偽装しましたが、これは今の検死や解剖では、階段から落ちたとばれるのでは?(汗) 昔の原作を今の時代に合せてやるのは難しいですね(^^;) でも、欲深い人達が伊佐子の周りに集まってきて、蟻のようにウロついている雰囲気は、いかにも松本清張原作のドラマのようで良かったです♪ 伊佐子と素子が手を組んだら、最強だと思います(^^;) 男達は皆、悲惨な運命を辿り、女王蜂のような伊佐子、いえ、強き蟻の伊佐子は、逞しく生き残って、罪にも問われず、いい終わり方だったと思います(^^)
【あらすじ】 東銀座の元普茶料理屋の女将をしていた伊佐子(米倉涼子)は、現在は大日本光学取締役の肩書きを持つ沢田信弘(橋爪功)に嫁ぎ、渋谷の松濤で生活している。夫は31歳も年齢が離れているが、伊佐子の今後の人生計画からすれば、夫にあと3年くらいで死んでもらうのが理想的であった。身体の若さを保ちたい伊佐子は、20代の男たちと遊びの交際をしていたが、ある時、伊佐子の遊び相手の石井寛二(要潤)が元カノを殺した容疑で捕まる。本当は彼女は自殺を企て現場に遺書があったのだが、呼び出された伊佐子はそれに自分の名前が載っていたので破り捨ててしまった。石井から弁護士をつけるよう求められた伊佐子は、帝国食品副社長の塩月芳彦(宅麻伸)に弁護士の佐伯義雄(高嶋政伸)を紹介して貰う。塩月とは普茶料理屋時代から続く関係だが、威光の利く保守党の実力者を叔父に持っていた。石井の件の始末をはかろうとする矢先、信弘が心筋梗塞を発症する。財産の確保のためには、最適な時期に最適な条件で夫に死んでもらうことが必要であり、伊佐子は状況を有利にするため奔走を続けるが……。
【主要キャスト】 沢田伊佐子〈36〉 - 米倉涼子 (沢田信弘の後妻。元普茶料理屋の女将) 沢田信弘〈67〉 - 橋爪功 (伊佐子の夫。大日本光学の役員) 佐伯義雄〈37〉 - 高嶋政伸 (佐伯法律事務所の弁護士) 宮原素子〈25〉 - 比嘉愛未 (速記者) 沢田妙子〈29〉 - 笛木優子 (信弘の前妻との娘) 椿サキ〈58〉 - かたせ梨乃 (沢田家の家政婦) 川瀬卓郎〈51〉 - 矢島健一 (大日本工学の新社長) 石井寛二〈30〉 - 要潤 (Jリーグ選手) 塩月芳彦〈57〉 - 宅麻伸 (帝国食品の副社長)
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