19番の独り言

６月３日(火)

「借金取りの王子」　垣根涼介著


借金取りの王子

思いっきり個人的なことで申し訳ないけれど垣根作品はこれ
で全て読了。はーあ寂しいのう。新しい作品早くでないかな。

さてこの話は勿論、「君たちに明日はない」の続編。勿論、
読むのであれば順番に読んでもらいたい。

リストラ請負会社の面接官である主人公とその面接を受ける
人たちの５つの短編。それぞれ面白いのだけれど表題作の
借金取りの王子は最高に面白い作品だ。不覚にもほろっと
きちまいました。

消費者金融業界を舞台にした愛の物語だけれどこの作品を
読むだけでも大きな価値のある本でしょう。

鬼、人でなし、等と言われ、コンプレックスとプライドのな
い混ぜになった気持ちを持ちながらも頑張る主人公には
思いっきり感情移入しちゃいます。

ちょっとあまりに話が上手すぎる点がちょっとだけ鼻につく
けれどもストーリーが上手いのに文句を言うのも変なので(笑)
やっぱり素晴らしい作品でした。

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