祝勝会殺人事件・第１１章　氷の季節〈５２９〉

January 26, 2015

「ほんと、ひとりの選手をリンクに送り出すまで、万難を排してるというのが、見てるとわかりますわ。……地方の大会からこうなのですから、トップクラスの争いとなると何があってもおかしくないんですね」
　美雪もうなずいた。
「いまだって、『人殺し学校』とか怪文書がすごいからねー」
　松谷は、溜まったFAXを見ながら言った。
「まぁ時期をみて捜査してもらいますけどね……。非通知だって発信先を洗えますし、こういうケースへの対処は、学校という場所はノウハウを蓄積してますので、みんな安心して試合に出てください。生徒たちには、一人歩きをしないように徹底させて」

「やはり原西組なんでしょうか」
　美雪は訊いた。
「あの人たちはここぞというときにマスコミを使うんで、やり方としては別口かなと。いま、じいが調査中ですので」
「まぁ、秋山さんもお元気でいらっしゃるのね！」
　石川が叫んだ。
「さ、そろそろ行きましょう。石川さんもどうぞ！一緒に出演してくださいよ、せっかく来たんですから」
「まっ、そんなダメ、ダメダメ、なんも出来ないのにこっぱずかしいわ、あ、でもお役に立つのなら、でも、何やるのかわからないわ、私がいるだけで可笑しいのならそれでいいんだけど、でもっ……」
「やー何とかなりますから」
　小林は、うち震える石川の腕をとって引きずっていった。

＜つづく＞

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　今日も、雨が降りそうなほど暖かい一日でした。
　明日はもっと気温が上がりそうですね～
　花粉も飛んでいるのか、徐々に鼻がムズムズとしてきています・・・

　さて、フィギュアの全米選手権も終わりました。
　今回は男子がジェイソン・ブラウン選手優勝、と既定路線で決まりましたね。
　２位のアダム・リッポン選手が会心の演技をみせたので、母とかは「絶対リッポンだよね

！」と怒ってましたが・・・
　私もそう思うんだけど、もう全米もそういう雰囲気で動いていたので、ジェイソンにミスがなければ優勝

すると思っていました。

　好きな演技だったらリッポンのほうだけど・・・
　こればっかりは好みの問題で、演技の優雅さもあるし、全米でＳＰ、ＦＳともに４回転ルッツ挑戦してくるって何気に凄すぎるんですけどね(^_^;)
　ただ４回転ルッツは認定されなかったですね～
　解説の杉田さんは回ってると言ってたんですけどね。
　国内戦だからこそ認定すればなぁ

、と思いますね。

　それで、４回転ジャンパーのアーロン選手は４位で四大陸にも選ばれず、という顛末に・・・
　なにもかもピョンチャンに向けた布石なんでしょうけど、ジョシュアの３位にも無理矢理感があったかなｗ
　まぁ、よその国のことですので・・・
　それぞれの国内事情もあってのことでしょう。

　今回は、ジェレミー・アボット選手が振るわず５位、という結果に。実のお父様が亡くなられたそうで・・・

　そろそろ３０歳ですから、そういう事もありますね。
　私の父が亡くなったのも３１歳の時でしたし、このくらいの年齢になってくると身内や知人、友人が亡くなったりすることが多くなってきますね。
　アボット選手も今後どうされるのかわからないけど、悲しみがいずれ癒えてくれることを祈ります。

「それにしても、アメリカは選手層厚いね、極端な話、上位３人が急に世界選手権に出られなくなったって、補欠の３人で十分戦えるもんね」
　とは、母の感想。
　今回、男子は補欠がアーロン、ロス・マイナー、アボットの３人ですからね・・・

　男女とも非常に見応えのある全米選手権でしたから、一時期よりかなり強化してることは確かかなと思いますね。
　日本は今後を考えると、ちょっと不安があるかな～
　今年はベテランと中堅の選手数人がバタバタと引退していきましたし、あまりバランスが良くないような感じはありますね。
　もうちょっと危機感をもってくれるといいんだけどね・・・