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カテゴリ:テレビ
この回は北條さんが「いのちの初夜」を発表した後のお話だった。
「いのちの初夜」が文学界賞を受賞し、賞金を受け取るために銀座まで行き、翌日、川端康成さんに会うために鎌倉までいって、川端康成さんに会った、川端さんは後日、北條さんに会った時の事をかき、あの時が彼にあった最初で最後の日であった、と北條さんについて文章を出した時にそう書いたそうだ。北條さんと川端さんの往復書簡もある。 北條さんは「いのちの初夜」を発表してから3年後に23歳で生涯を閉じてしまった。腸の結核だったそう。夜明けころ亡くなりその日の夕方に、川端康成さんが病院を訪ねて来て、冷暗所に安置されていた北條さんの顔を確かめたそうです。 その後、川端康成さんは北條民雄さんの書いた小説やエッセイ、日記、書簡を全部集めて、北條民雄全集を編纂したようです。 北條民雄という若い作家がいたことを、世に残さなければならない、そうしないと、折角書いたものが消えてしまう、と考えたからだそうです。 4回目の放送は、北條さんが書いた童話や川端さんへのお手紙、エッセイの朗読でした。 「いのちの初夜」は入院した直後の死にたい、あまりの光景に居た堪れない、病気は嫌だ、受けいられない、と苦しみながら、苦悶しながら一夜を過ごし、生きてみようという思いに至るまでの苦闘のお話。院内で出会えた友人もあり、その人達のことを小説にしたりし、かなりの量を執筆していた。弱って行く身体と競争する様に。 私はこの本気出会えて本当によかった。自分の命も他人の命も生きとし生けるものの命も大切にしよう。1日1日を大切に丁寧に生きようと思ったのです。本郷奏多さんが朗読するから見てみようと思って見たけど、何十倍も得した気持ち。 童話を読んでいるところ、 友人のこと私書いた小説を読んでいるところ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2023/03/01 08:12:17 PM
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