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カテゴリ:繋がるひと
昨夜は田舎から出てきた両親と飲んだ.
言われて気づいたがほぼ三年ぶりの再会であった. こんな年になっても所帯ももたず帰省もしない,放っておいたら電話もよこさない息子の生活ぶりを視察しにきたみたい(^^; 僕の家族は昔から仲が良くなくて,僕は高校を卒業すると同時にサッサと家を飛び出した. あれから一人暮らしが長い.僕の人生のうち半分以上が,もう親からは見えなくなっている. 少々高いが美味い料理を出す店を選んだ.この店はずっと昔,親父が来た時に連れてった店.田舎者の親父にとってはビックリする値段が並ぶメニューだったらしい. あの時は,僕が頼んだ『にしんの姿焼き』を勧めても,『お前が頼んだものだから』と,ワケのわからない理由で一切箸をつけなかった. 実はそれをずっと後悔してたという. 昨夜の親父は遠慮無く『にしんの姿焼き』を堪能し,初めてのおふくろは普通に『海老の天ぷら』が美味かったと言った. 二軒目で親父はかなり酩酊し,昔のように僕にあれこれと注文をつけ始める. これは堪らんと,僕は近くに住んでいる親友を呼び出した.彼は僕の親とは面識がなく,はじめ電話では嫌がっていた.しかし結局なんだかんだと言いながら,次に携帯が鳴った時には店の前に来ており無事に合流できた. そこからの僕の記憶は曖昧で,初対面の息子の親友と両親がどんな話をしてたか覚えていない. ただ僕と同じく人見知りをする親父が,親友が来た後さらに,僕への注文をヒートアップさせてたような気がする.僕はそんな親父を指さして親友に,『これがオレのオヤジだ!』とゲラゲラ笑いながら言ってたような気がする. 旅館の門限を過ぎたので僕が旅館に電話を入れて(いや店の人に頼んだかな?),そして.. 両親と,僕と親友が別れる時,親父もおふくろも,僕の親友に頭を下げた. これからもこの人をお願いしますと.仲良くしてやって下さいと. すまんな親父.すまんなおふくろ. 親友も良かっただろうが,嫁さんが見たかったろう.孫が見たいんだろう. 僕の人生半分もいろいろあったのだよ.まぁもう少し待ちなさい. 嫁さんできて子供ができたら,ちゃんと毎年帰るようになるよ(^^) 人気blogランキング上昇中! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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