JR京都駅から堀川通に沿って北へ行くと、すぐに左手に白い塀が見えてきます。真宗大谷派の本山、真宗本廟(東本願寺)です。
阿弥陀堂門
京都駅寄りの阿弥陀堂門から入ります。江戸時代に建てられたときには「唐門」と呼ばれたそうです。現在の阿弥陀堂門は、明治44年に再建されたものです。
阿弥陀堂(修復工事中)
阿弥陀堂(修復用の屋根の内部)
阿弥陀門から境内に入ると、正面には阿弥陀堂があります。明治28年(1895年)に再建された阿弥陀堂ですが、現在は上の写真のように、修復用の屋根と白い覆いですっぽりと囲まれています。平成27年(2015年)に完了する予定です。それまでの間、本尊の阿弥陀如来は、隣の御影堂に置かれています。
御影堂(ごえいどう)
御影堂には、「御真影」すなわち宗祖・親鸞の坐像が安置されています。阿弥陀堂と同じく、明治28年(1895年)に再建されました。木造建築物としては世界最大の建築面積なんだそうです。こちらはすでに、平成21年(2008年)に修復を終えています。
御影堂門(ごえいどうもん)(修復工事中)
御影堂の正面に建つのが御影堂門で、明治44年(1991年)に 再建されたものです。こちらも現在修復中で、阿弥陀堂と同じく、平成27年(2015年)に完成の予定です。
最初の阿弥陀堂は慶長8年(1603年)に、御影堂は慶長9年(1604年)に建てられたものです。
しかし幕末の元治元年(1864年)、長州藩らの勢力が挙兵した「蛤御門の変(禁門の変)」から始まった戦いは京都の市街地に広がり、兵火によって大火災が発生しました。東本願寺も罹災し、これらの建物はいずれも焼失してしまいました。
西本願寺の阿弥陀堂や御影堂は国宝に指定されています。東本願寺のほうは登録有形文化財に指定されていますが、もし幕末の兵火で焼失していなければ、国宝級の建造物だったのだろうと思います。
京都市下京区烏丸通七条上ル
JR京都駅より北へ徒歩7分