東寺(教王護国寺)
京都市南区九条町
近鉄京都線 東寺駅より西へ徒歩5分
東寺は、真言宗の根本道場であり、東寺真言宗の総本山でもあります。「教王護国寺」(きょうおうごこくじ)とも呼ばれています。本尊は薬師如来です。
東寺は、平安京が造られた延暦13年(794年)の2年後、平安京を鎮護するために官立寺院として建立され、弘仁14年(823年)になって、嵯峨天皇より空海(弘法大師)に下賜されました。
平安京の中心線、朱雀大路(現在の千本通)にあった羅城門(らじょうもん)(現在の千本九条付近)の東に建てられたので東寺と呼ばれました。(羅城門の西側には「西寺」もあったそうです)
平成6年(1994年)、「古都京都の文化財」として世界遺産に登録されました。
東寺 南大門 (重要文化財)
大阪から北上してきた京阪国道(国道1号)が東に向きを変える「京阪国道口」交差点の近く、国道1号に面したところに、東寺の南大門があります。
東寺 五重塔 (国宝)
東寺といえば五重塔。京都のシンボルとも言えます。その高さは55メートルで、木造の塔としては日本一の高さです。
元慶7年(883年)に完成して以来、4度にわたって焼失し、寛永21年(1644年)に徳川家光によって再建された現在の塔は5代目だそうです。背が高いだけに落雷を受けやすいのでしょうか。
塔の内部は非公開なのですが、訪れたときは初層部分が特別公開されていました(10月31日~11月25日)ので、入ってみました。
それほど広くはない内部には、五重塔を貫く心柱。その心柱を大日如来とし、周囲には、四体の如来様(阿閦如来、宝生如来、阿弥陀如来、不空成就如来)と八体の菩薩様がいて、四方に向いています。静かで厳かな密教の空間が広がっていました。 東寺 金堂 (国宝)
金堂は東寺の本堂で、慶長8年(1603年)に再建されたものです。
東寺 講堂 (重要文化財)
文明18年(1486年)に焼失し、延徳3年(1491年)に再興されたものです。内部には21体の仏像が安置されており、「立体曼荼羅」とも言われています。
(続きます)