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テーマ:映画レビュー(889)
カテゴリ:映画 カ行
『こわれゆく世界の中で』を観ました
ロンドンを舞台に、ふたりの対照的な女性の間で真実の愛を求め、 傷付き運命に翻弄されながらも希望を見出していく男の姿を描くラブロマンスです >>『こわれゆく世界の中で』関連 原題:BREAKING AND ENTERING ジャンル:ロマンス/ドラマ/サスペンス 上映時間:119分 製作国:2006年・イギリス/アメリカ 監督: アンソニー・ミンゲラ 出演: ジュード・ロウ、ジュリエット・ビノシュ、ロビン・ライト・ペン 【ストーリー】 ロンドンのキングス・クロス。 建築家のウィルは、この地区にオフィスを開き、都市再開発の巨大プロジェクトを 請負っていた。 私生活では映像作家リヴとその娘と暮らしていたが、心のバランスを崩して苦しむ 娘の存在がリヴとウィルの間に暗い影を落としていた。 そんな時、彼のオフィスが2度も窃盗の被害に遭う。 やむを得ず自ら夜のオフィスを見張り始めたウィルは、やがてオフィスに侵入しようと していた少年を発見、少年の身辺を探るうち、次第に彼の母親アミラに心惹かれていく。 ここから先はネタバレを含みます。ご注意を 愛をこわす── それは、真実の愛へと至る、唯一の方法。 「最近、見つめあっていない」そんな意味深なセリフと共に始まるこの映画。 時間が経つと変わっていく愛情の変化は誰でも感じることではないでしょうか。 その現実を変えるため、一度壊してみるという感覚は分かるような分からないような… 嘘つき続ける優しさってものもあるんじゃないかと思うので…。 僕は臆病者なので、あんなウィルみたいなことしでかしたら、 一生奥さんには頭が上がらないわけで、 ボスニアに行った方が幸せなんじゃないかと思ってしまうのでした まあ、いろいろな体験を通してウィルも、リヴも、アミラも守るべき 真実の愛情を再認識し、絆を確認しあったということなんでしょうね。 あんなに感情を出さないリヴがウィルをボコボコにし、 抱きしめ合うシーンは、痛々しくもジーンときました 寂しい男の迷いを演じたジュード・ロウ、その恋人で自閉症の娘を抱え、 感情を表に出さないリヴを演じたロビン・ライト・ペン、 ボスニアから息子と共に戦火を逃れてきた感情豊かな 未亡人のアミラを演じたジュリエット・ビノシュ、 それぞれの演技がそれぞれに見応えあってすばらしいです 3人の登場人物の心理が丁寧に描かれているのも、印象的な音楽も、 ロンドンの街も、”こわれゆく”という感じが良く出ていて、 いろんなことを考えさせられる落ち着いた大人の映画でした お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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