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カテゴリ:映画 ハ行
『ファウンテン 永遠につづく愛』を観ました
愛する女性を救うべく、ある男が永遠の愛を探し求めるために 壮大な旅を繰り広げるファンタスティック・ラブストーリーです >>『ファウンテン 永遠につづく愛』関連 原題: THE FOUNTAIN ジャンル: ファンタジー/ロマンス/SF 製作年・製作国: 2006年・アメリカ 上映時間: 97分 監督・原案・脚本: ダーレン・アロノフスキー 出演: ヒュー・ジャックマン レイチェル・ワイズ エレン・バースティン 【ストーリー】 病に冒され余命僅かの妻イジーを救うため、医師のトミーは一心不乱に 新薬開発の研究に邁進する。 しかし皮肉なことに、彼は研究に没頭するあまり、残された時間を少しでも多く 一緒に過ごしていたいと願うイジーの心が見えなくなっていた。 そんなトミーに、イジーは自作の物語を手渡す。 それは、中世スペインの高潔な騎士トマスが、美しい女王イザベルの命を受けて 永遠の命を約束するという“ファウンテン(生命の泉)”を探す旅に 出かけていくというもの。 そしてトミーは、この未完の物語の完成をイジーから託されるのだが…。 ここから先はネタバレを含みます。ご注意を 何度生まれ変わっても 僕は君を失う運命なのか。 病気で余命幾ばくもない妻を何とか救おうと研究に没頭する夫、 死を受け入れ、最期の時が訪れるその時まで 愛する夫とできるだけ長い時間を共に過ごし、精一杯愛し合いたいと願う妻。 愛し合う2人の想いがすれ違いを続ける様子は、 どちらの気持ちも分かるような気がするので切なく響きます。 これだけならば、どこかで観た事がある純愛ドラマと変わらないわけですが、 この映画はこれだけではなかったんですね。 おそらく現代に生きるこの夫婦の純愛ドラマに、16世紀スペインを舞台にした過去、 未来の不思議な世界を複雑に絡めて展開していくので、神秘的で、壮大で、 哲学的でさえある異色の作品でした。 研究に没頭するあまり妻の気持ちを汲み取れない本末転倒な夫トミー、 過去版ではスペインの騎士、未来版では良く分からない坊主の人を演じたのは、 『X-MEN』『オーストラリア』のヒュー・ジャックマンでございます。 妻を失いたくない一心で頑張る夫、人知れず涙し、 絶望で怒りを露にする迫真の演技はやっぱりすばらしいです。 そして、死への恐怖を克服した強い妻イジー、過去版ではスペイン王女、 未来版では何でしょうね?幽霊とかですか? 良く分かりませんが、とくかくお美しいのには変わりない女性を演じたのは、 『ナイロビの蜂』のオスカー女優レイチェル・ワイズです。 スペイン女王のときの彼女の輝きはものすごくて、息を飲むような美しさを披露してます。 彼女は、こういう雰囲気も似合いますね。 スキンヘッドの未来版ヒュー・ジャックマンが神々しいばかりに輝きまくるのも凄いし、 物語の核を成す大木にすっと手を伸ばすと産毛のようなものが ぞわぞわっと吸い付くように動いてくるシーンも凄かった。 この未来版のシーンはこんな風に驚くようなシーンが多く、 笑うところじゃないのに笑えてしまう、滑稽さもあり楽しめました。 良く分かんない金色バージョンも含めてヒュー・ジャックマンを堪能するのには 良い作品なのでしょうね。 ラストも凄いところに着地してくれて度肝を抜かれました。 エレン・バースティンが良き上司役で登場していて、 豹変しているヒュー・ジャックマンの後に観るとなぜか安心させられました。 凡人の僕には、もはや理解不能のヴィジュアル・ワールド全開の映画でした。
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