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『チャーリー・ウィルソンズ・ウォー』を観ました

1980年代に実在したテキサス出身の下院議員チャーリー・ウィルソンが、
世界情勢を劇的に変えた実話を映画化した
コメディディータッチのヒューマンドラマです


>>『チャーリー・ウィルソンズ・ウォー』関連

原題：　CHARLIE WILSON'S WAR
ジャンル：　コメディ／ドラマ
製作年・製作国：　2007年・アメリカ
上映時間：　101分
監督：　マイク・ニコルズ
製作・出演：　トム・ハンクス　
出演：　ジュリア・ロバーツ　フィリップ・シーモア・ホフマン　エイミー・アダムス


【ストーリー】
テキサス選出の下院議員チャーリー・ウィルソンは、美女とお酒をこよなく愛する
お気楽議員。
それでも、根は優しく持ち前の大らかな人柄で、周囲の人々からは愛される存在だった。
そんなチャーリーはある日、テキサスを代表する富豪の女性ジョアンから、
ソ連の侵攻に苦しむアフガニスタンの人々を救ってほしいと頼まれる。
政治にまるで興味のない政治家、チャーリーだったが、アフガンの実情に心を痛め、
一肌脱ぐ決意を固める。
さっそく、大国ソ連を相手に二の足を踏む政府を横目に、ＣＩＡのはみ出し者、
ガストの協力を得ながら前代未聞の極秘作戦を開始するチャーリーだったが…。


ここから先はネタバレを含みます。ご注意を


たったひとりで世界を変えた
本当にウソみたいな話。
“Based On The True Story”


1980年代に実在したテキサス州出身のお気楽な下院議員のチャーリー・ウィルソンが、
ひょんなことから旧ソ連側のアフガニスタン侵攻を食い止めちゃったという
ものすごいストーリーですが、これが実話だっていうんだから面白いですね。

酒と女に目がないちょっとだらしない男チャーリーさんが、
反共産主義のセレブ美女ジョアンからお願いされ、
パキスタンに赴きアフガニスタンの実情を知り、なんとかしようと立ち上がるんですね。
そして、おデブなＣＩＡのはみ出し者と反共産主義のセレブ美女ジョアンと協力し、
その広い人脈と裏技を駆使し、世界情勢を変えちゃうという
信じられないストーリーが実に爽快で面白い。

アフガンにおける軍事予算を7年間で500万ドルから、
10億ドルまで跳ね上げさせることに成功したのに、
それよりももっと低予算で叶う学校を建てる事ができないとか、
結果的にこのアメリカの支援が9.11に繋がってしまっていると知ってしまっている
僕らには実に複雑な想いのするチャーリー・ウィルソンの偉業であります。
それがラストの一文に実にシニカルに出ちゃっているのも凄いのであります。

チャーリーを演じたのは、『ダ・ヴィンチ・コード』、
『天使と悪魔』の象徴学者ラングドン教授役が板についてきたトム･ハンクス。
事務所には“チャーリーズ・エンジェルズ”と呼ばれる美女を揃え、朝からお酒三昧。
そんな陽気で破天荒、スキャンダルにも塗れているこのお気楽な政治家がハマっています。

チャリーズ・エンジェルが目の保養になる事務所は、
おっさんに囲まれて仕事している僕にとっては羨ましい限りでございます。

チャーリーを政治家としての偉業を果たす人物に仕立て上げたセレブ美女には、
ジュリア・ロバーツ。
セレブ美女という役割のためなのか、水着姿も大胆に披露し、ド派手な化粧に
安全ピンでまつ毛の化粧を施す危なさが、いかにもな強さを醸し出していて
うっかりしているとかまれちゃいそうな猛獣系の美女でございます。

そして、デブで変態を演じさせたら
右に出るものはいないフィリップ・シーモア・ホフマンが
CIAのはみ出し者のガストを演じています。
もちろん今回も一筋縄ではいかない強烈キャラクターで、たまに良い事言ったりするんで見逃せません。

そして、『魔法に魅せられて』のエイミー・アダムスがチャーリーの右腕秘書として
上手く立ち回り、チャーリーをサポートしている様も良いんです。
こんな美人秘書やチャーリーズ・エンジェルに愛されているお気楽議員チャーリーが
非常に羨ましくも感じる男のロマンまで描かれているわけで、
いろんな角度から楽しめるお得な映画でありました。

トム・ハンクス／ダ・ヴィンチ・コード

ジュリア・ロバーツ／モナリザ・スマイル

カポーティ　コレクターズ・エディション / フィリップ・シーモア・ホフマン