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あたしはあたしの道をいく

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2006.02.14
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カテゴリ:本@AC関連
アダルトチルドレン・マザー

アダルトチルドレン・マザー 橘由子

にっくさんご紹介の本を探して古本屋を漁っていて、
偶然見つけたAC本。
1998年に文庫化された本なので、ちょっと古いです。

とても理解できる、共感できる本でした。
あたしが言いたい事を代弁してくれる感じ。
「そうっ!
 そうっ!!
 そうなのよっ!!!」
って頷きながら読んでいました。

執筆当時、既に作者は40歳を超えていて、
作者の母親はちょうど思春期に戦争を経験している世代。
あたしやあたしの両親と、ちょうど一回りくらい上の世代ですね。
だから、世代的な特徴を語られると「むーん」と考え込む所もあるけれど。

あたしがこれまで漠然と考えていたこと。
あたしの母親があたしにやってきたことには、
社会的にそうしなくちゃ居られないような土壌があったのではないか。
そうせざるを得ないような、背景があったのではないか。

この本は、あたしの疑問に答えてくれました。
世の中は高度成長期。
モーレツに頑張ることが良いことにされていた時代。
男性は仕事に忙しく飛び回る。
取り残された、母親と子供。
そうだよね、母親だって頑張りたいよね。
なのに、目標にするものがないって辛いよね。
子供を目標にしちゃうよね。

悲しいことに、理解できてしまいました。
母たちもまた社会の被害者であったか、と。

あたしたちアダルトチルドレンは、事件の被害者。
だけど、事件の加害者は社会の被害者であることが殆ど。
あたしの母も、社会の被害者だった。

社会の被害者としての母。
加害者としての意識が無い母。

あたしは今も、母にあたしの苦しみを分かって欲しいと願う気持ちがある。
分かってくれるような母ではないことは、あたしは十分分かっているつもりだけど、
それでも分かって欲しいって思ってきた。

だけど、母たちが被害者であったことを知ると……
正直、気の毒な気持ちでいっぱいになる。
還暦を過ぎて、人生の大半をつぎ込んできた子育てが、
間違ってきたもので殆ど意味を成していないどころか、
むしろ害悪の部分ばかりだったと知ったら……
知らない方が、良いのかもしれない、と思う。






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Last updated  2006.02.14 11:46:44
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