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あたしはあたしの道をいく

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2007.02.06
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カテゴリ:本@AC関連


持ってるだけはずいぶん前から持っていて、

何度か読みさしては途中で辛くなって止めて、を繰り返していた本。

母親として、ずいぶん息が詰まっている状態のところにやって来た本なので、

この本によって余計に追い詰められた部分もあって、

かなりイタイ記憶とセットになっている本でもある。

にも関わらず、保育士になりたいと思ったときに最初に浮かんできたのは、

この本の一節でもあったりして、あたしにとってはなかなか複雑な本。



随分前に、親業トレーニングという本のことを書いたとき、

あめふりんさんから、プロ向けの本だ、というようなコメントをいただいて、

ちょっと視点を変えて読んでみた。



なるほど、これはお母さん向けというより、

保育士などの子どもに関わるプロ向けの人のための本といった方が良い感じ。



講演をもとに編集された本なので、言葉遣いも柔らかく丁寧で、

内容も温かいし、沢山の大切なことが書かれているけれど、

追い込まれやすい精神状態にある人が読むと、理想との乖離に苦しむ可能性がある。

(というか、とっても追い込まれたヨ……笑)

得る所はとても多いので、お母さんたちにもお勧めだとは思うけれども、

第一の対象が、プロだということをしっかり念頭においておく必要があると思う。



あたしが何度か読みさしてとまりながらも、保育士を目指そうとして最初に浮かんだのが、

この本の乳児期に関する記述。



乳児期は人生の基礎作りの時期であって、本当に大切な時期だということ。

家作りで言えば、中学・高校・大学と上がるにつれ人目にはとまりやすくなるけれど、

一番大切な基礎工事がしっかり出来ていないと、とんでもない家が出来てしまう。

その基礎工事に当るのが乳児期で、この時期にしっかり基礎工事が出来ていないと、

後々、本当に辛い思いをすることになる。



これは本当に、ガツンと効いた。

あたし自身、中学から大学に至までの一番辛い時期を支えられたのが、

幼稚園時代の教育にあったりもして、実感もこもっていた。

この一言が、保育士を目指そうと思いついたあたしの背を押した、と言ってもいい。



乳児期だけでなく、幼児期、児童期についても丁寧に書かれている。

語り言葉がとても丁寧なこともあって、優しい印象で、

読みながらとても読みやすくあたたかい気持ちになる。

紹介しようと、たくさんの抜書きをつくっていたのだけれど、

抜書きを羅列しても意味の通りにくいものになるし、量も多いのでやめておきます。



以前に読んだときには、まだまだ母を糾弾したい気持が強くて、

母の子育てのあら捜しもしてしまったし、

それに伴うフラッシュバックみたいなものもあったし、

育児で悩んでいた時でもあったから、自分自身の子育てにあてはめて、

本当に辛い気持に追いやられてしまった。

この本で、どうしてこんなに辛い気持ちになるのだろうと、

自分の狭量に嫌気がさして、余計に凹んでみたりもした。



なので、今回は保育者向けに書かれたものだというイメージで読んでいくことに注力。

意識的に、良くない子育てをされてしまった子どもとしての視点も、

小さい子どもを抱えた母親としての視点も除外するように努めて、

何とか読み終えることが出来たと言う感じ。



気を抜くと、すぐにグサリグサリと刺さってくるものがあって、

とても辛くなってしまったのだけれどもね。

でも、とても得るものが多くて、良い本だと思う。

続巻もあるらしく、こっちはもっとプロ向けだということなので、

これもまた、読んでみたいなあと思う。




が、ACな人には薦めません。

イタすぎ(笑

AC克服目的の本ではないから、読んでも辛いだけよ、たぶん。





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Last updated  2007.02.06 12:19:45
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