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子供達をせめないで(1)
子供達をせめないで(2) 新井理恵の漫画。 新井理恵って「×(ペケ)」以外、あんまり有名ではない気がするけど、 実は4コマ以外も結構書いてるんだよねー。 で、これは、大学時代だったか、友人に1巻だけ貸してもらって読んで、 以下続刊気になりつつ、題名も覚えてなかったので探せなかったやつ。 昨日、ブックオフで見つけました。 105円、という時の流れを感じさせる値札がついてました(笑 児童虐待を扱ったものと、言ってよいのかと思う。 主人公は、睦月という名の男子高校生。 父親の登場するシーンはなく、母親は彼を嫌悪している。 年の離れた兄は、日常的に彼に暴力をふるうことを繰り返している。 彼は家庭に居場所がなく、多数の女性を渡り歩く生活をしている。 華々しい女性との付き合い方に隠されているが、 その根底には生き辛さが隠れている。 その彼が心を許したのは、小学4年生の菜摘という女児。 偶然出会った少女は、彼にとって運命的な相手だったけれど、 その父親は睦月の通う高校の教師だったために、話が難しくなっていく。 まあ、新井理恵なんで、いろいろとカゲキなんですが(笑 特に性関係がカゲキなんですがー(笑 ガッコでフツーにえっちするの止めてほしいんですがー(笑 けど、ずっしん、響くのよね、これ。 昨日買ったばかりなのに、何回も読み返している。 性も、大切なことなのよね。 性欲とか快楽とかってのも、確かに一面なんだけどさ。 性の低年齢化の原因の一つには、幼少時の愛情不足が考えられているでしょう? あれ、この作品においてはとてもストレートに描かれている。 抱いてほしいのは心なのに、抱かれるのは体だけ。 でも、体だけでも抱いてほしい、というのも偽りない心情なわけで。 主人公はへらへら笑っているのが地顔みたいな設定だけど、 この作品の中ではすごくよく泣くのよね。 泣きながら心情を吐露するわけ。 まあ、新井理恵の登場人物はよく泣くんで、フツーなんですが。 けどね、あたしもカウンセリング受けた最初の頃は、泣きながらしか喋れなかったのよ。 ぼろっぼろに泣いて、何言ってんだかわかんなかったと思う。 けどね、それってものすごーく我慢してきたから、なんだよね。 たぶん、今の私なら、泣かずに同じことを淡々と喋れる。 何の感情も覚えないとは言わないけど、激情に流されはしない程度には昇華したから。 でも、泣きながら話したことはちゃんと記憶に残っているから、 号泣しながら心の中をぶちまけちゃう主人公のことを、 半ば感情移入しながら読んじゃうのよね。 何を書きたいんだか、わかんなくなってきた……。 けど、まだ、頭の中をマンガのシーンがぐるぐる回ってる。 たぶん、まだ何回も読み返すだろうな。 気になってたマンガのエンドが読めて、良かった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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