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2008.10.01
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カテゴリ:本@AC関連

親業トレーニング

久しぶりの再読。



ここのところ、親業の実践が出来ていない感覚があったし、

しばらく親業関連本を読んでいないこともあって、早く読まなければと焦っていた。

それでも、なかなか手が伸びなくて、積読棚に移動させてから長く放置。

やっと、読んだ。



読みながら、やはり色々と忘れていることを再確認した。

手っ取り早く「・・・・・・しなさい!!」を連呼する日常。

お決まりの12の型を、駆使している日常。

それに、違和感を持たなくなっていた、日常。

親業を知る前ほどの強いコントロール欲は無いにしても、

上から目線で、子どもを動かそうとしていることに変わりない。



『親業トレーニング』は、心理学のあらましについて知っていて、

カウンセラーを目指す人向けに、親業の概略を説明する目的の書なので、

親業を初めて知る、素人の人には向かないのではないかと思うのだが、

既に講座を受講している私には、これが一番読みやすい。

読みながら、親業を実践できていなかった自分に思い至り、

タロウの行動にどう対応するべきか、頭の中で考えたりした。

それは今回の読書の目的だったし、やらなきゃならないことだった。



が。

中盤以降、ほかの事に思い至った。

私が、長く、この本を読めなかった理由、だ。



前に、この『親業トレーニング』を読んだとき

途中から、母親と和解したい気持ちがむくむくと湧いてきた。

親業を受講してもらえば、和解することが出来るのではないかと思い、

親業を受講して欲しい気持ちを、伝えた。



しかし、母は忙しいことを理由に断った。

それでも、と私はこの『親業トレーニング』を渡して、読んで欲しいと言った。

私にしては、ずいぶん食い下がった方だと思う。

母は難色を示しながらも、とりあえず『親業トレーニング』を受け取った。



それからしばらくの間、この『親業トレーニング』は実家の居間の隅を転がった。

そのうち姿が見えなくなり、私が再会したのは半年くらい経過した後のことで、

別の部屋の本棚の隅で埃をかぶった状態だった。

借り物に対する扱いでもなかったし、大切にされているわけなど無かった。

読んでいないことも、一目瞭然だった。

私は、何も言わずに、本棚から引き取って帰った。



あの時の、何とも言えない敗北感と、悲しい気持ち。

あの気持ちが、『親業トレーニング』の背表紙を見るたびに、去来していた。

それが、なかなか手が伸びない理由だったのだ。



今回、本の半ばまで読み進んだところで、あれが私の「対決」だったのだと気付いた。

親業以外の従来の方法がどんなに親子関係を損なうものか、親業関連本では必ず書かれる。

当然、この『親業トレーニング』にも書かれている。

私がこの本を読むように母に言うということは、従来の方法を信奉する母の子育てを、

全面否定することに他ならないことに、あの時の私は気付いていなかった。



もちろん、親業関連本は、普通のAC関連本とは異なる。

AC関連本は、生き辛さの原因を探ること、そこから抜け出すことに焦点を当てている。

だからAC関連本に「ダメ」な方法は書かれていても、「OK」な方法は書かれていない。

対する親業関連本は、「ダメ」な方法は導入に過ぎず、「OK」な方法こそが重点だ。



でも・・・・・・やはり「ダメ」な方法についても、それなりに書かれてはいるのだ。

むしろ、心を傷つけ、関係を損ない、自尊心を削り取る程度の虐待に限定するなら、

身体的虐待や性的虐待に頁を割くAC関連本より、余程しっかり書かれているのだ。



そして・・・・・・私が受けてきたのは、その程度の虐待。

母が、してきたのは、その程度の虐待。



前に読んだときには、母と和解したい気持ちが抑えられず、そのことで私は手一杯だった。

母が親業の受講に難色を示すことまでは十分予想していたけれど、

『親業トレーニング』が母の子育てを全面否定するもので、

私の「対決」の方法になるなんて、思いもしなかった。



覚悟して臨んだ「対決」では無かった。

だから、本棚の隅で埃をかぶっている『親業トレーニング』を見つけたときには、

私の本が粗末に扱われていること、親業への無理解が悲しかった。



けど、あれが「対決」だったのだと分かった今・・・・・・。

母は、子育て方法について顧みるつもりなど、全く無いこと。

私と和解するつもりもなければ、そこに問題があることも認めるつもりはないこと。

思いを乗せて貸した本への扱いは、私への扱いそのままだったと、認めるしかない。



とても・・・・・・辛いことだ。



今まで再読しなくて良かった。

妊娠初期の不安定な時期に読んでいたら、絶対にヤバかった。

でも、産休の母と過ごす時間が増える前に読めてよかった。

やっぱり、本って「読むべき時期」ってのがあるのね。








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Last updated  2008.10.01 12:58:50
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