岡さん訪問記(2)

 (2)

 

 

朝6時起床、呑み過ぎで少し頭が痛い、持って来た本を読みながら

本日のスケジュールを確認、朝風呂に浸かりながら、昨日の見学内容を思い出し考える。

朝食を済ませ、皆で、昨日の集合場所「い草研究所」に向かう。

 

そこには、プログラマーI君と八女のS畳店さんが到着していた。

すぐに岡さんが合流、9時からの予定ホームページ講習会会場である赤星公園内「水竹居の館」に向かう。

そこは純和風作りの建物で、畳も立派な物が入っており、このような所で講習会が出来るのが大変恐縮である。

講習会では、一通りHPに慣れてきた方々に、ステップアップしてもらう意味で、

個別にI君と私が質問を受け、直接答えていく。更にI君は凄い物を開発!

持参してきた、名刺サイズの自社プロモーションCD、これには、参加者一同驚きを隠せない、

途中お茶を持ってきてもらった、岡さんにもお見せすると、そのレベルの高さに、唸っておられた。

その後I君を気に入った岡さんは、自社のマスコット「すっぴん君」を動かしたい計画があり、相談をされていた。

 


しかし、皆さんの質問、近頃の進歩には目を見張る物があり、

もう、私たちの役割は、ほぼ、終わったのでは・・・・・と思うほどである。

午後からは、岡さんに、い草生産者のお宅を2件を紹介してもらい

見学、ここでも過酷な、い草生産者、畳表製作者の素顔が浮き彫りになり、

畳屋である私たちが、何とか力になれないかと考えるばかりである。



岡さんが、本日「畳表の品評会」なるものが開催されているので

行かれますかと聞かれたので、お願いしますと私たち、20分かけて、八代市内の施設に連れて行ってもらう。

     

そこには「ひのみどり」企画の畳表がズラリと並んでおり、どれも

知事賞や市長賞などを獲得した、優れものばかりである。

他にも、い草で作った、和紙、石鹸、封筒、小物など、なかなか

面白く、さすが「い草産地日本一」の催し物だけに来た甲斐があった。

しかし、これだけの催し物が、い草生産者だけのものなのが、もったいない思いがした。

もっと広く宣伝して、色んな方々に来てもらい、見てもらってその

素晴らしさを広くアピールすれば、い草生産者の方々の生きがいに

なるのでは、と非常にもったいない思いでならない。

 

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夕方、2日間の八代ツアーも終わりに近づき、岡さんがなんと、皆さんの

ためにと、「すっぴん畳表」を分けてくれる約束をしてくれた。

これは、凄い事である、岡さんの「すっぴん畳表」は数えの

4000枚しか年間収穫できない、その中から分けてもらえる事は奇跡に等しいのである。

それも全て、今回参加した熱意ある畳店さんの勉強熱心さが、岡さんの気持ちを動かしたに違いない。


岡さんに「感謝」である。

2日間、忙しかったはずなのに、私たちの為に車まで出してくれて

案内役をしてくれた岡さんの気持ちは、福岡で畳を縫うたびに思い出し、決して忘れる事はないだろう。

岡さんの為、お客様の為、自分の為、畳店の皆の為、頑張り続け

ことを、い草の聖地で固く誓うのであった。

 

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