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紅萌ゆる

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2012年01月28日
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カテゴリ:時事ネタ
 このコラム、色々と変遷はありましたが開始してはや10年、随分時間が経過したものである。
 大震災や原発事故と未曾有の自然災害、人災に見舞われた2011年がすぎ、2012年を迎えたものの、政治の為体を見るにつけ、本当に暗澹たる思いに苛まれる。
 
 最近のニュースは改造内閣の話、首相曰く『……社会保障と税の一体改革という、やらなければならない、逃げることの出来ない、先送りをすることのできない課題を着実に推進するための最善かつ最強の布陣をつくるための今回は改造でございました。』笑うしかない、現首相が就任したのはいったいいつだったか?その時は『最善かつ最強の布陣』ではなかったのか?そのわずか4ヶ月前と今、何が、どうかわったのか?これほど、言葉の軽い政治家や、国民を愚弄した内閣というのも見たことがない。

 次に、改造内閣が始動したらどういうわけか、テレビニュース番組のMCや御用コメンテーターがさかんに『消費税増税ができなければ、日本国債の価格が下落する』と喧伝している。首相は『不毛な政局談議はやめ大局に立って奉仕することが求められている。がけっぷちにいるのは民主党ではない、日本と国民だ』となんとも物騒なコメントまでしている。

 テレビや新聞でこう繰り返し巻き返し、人をかえ、テレビ局をかえ『消費税増税が決まらなければ大変な事になる』と『広報』されると、騙される国民もでてくるのではと、危惧を覚える。この話のシナリオライターは想像がつくが、この『異常さ』『執拗さ』は尋常ではない。
 
 ところで、そもそも論ではあるが、今回のお話の『元ネタ』であるA4版で50ページものの『社会保障・税一体改革素案(平成24年1月6日政府・与党社会保障改革本部決定)』をご覧になったことがあるだろうか?

 テレビ、新聞とも報道する際は『社会保障と税の一体改革』と『社会保障』を強調するようにネーミングされているのだが、一読すれば、その内容はそのネーミングとは随分と趣が違うことに気付かされる。解説しよう。

 こと、『社会保障の改革』について何か具体的な内容や法律提出までの工程が詳細に記述されているかと思いきや、実は、見るべきものはほとんどなく、『精神論』や『あるべき論』の単なる列挙というのが現実の姿である。
 
 例えば年金、言うまでもなく社会保障改革の総本山、一丁目一番地であるが、これについてどうかかれているか、引用してみよう。(年金項目の第1ページ目)

I 新しい年金制度の創設
○「所得比例年金」と「最低保障年金」の組み合わせからなる一つの公的年金制度にすべての人が加入する新しい年金制度の創設について、国民的な合意に向けた議論や環境整備を進め、引き続き実現に取り組む。


 いかがだろう。一体全体、何年前から同じ事を言っているのか忘れてしまったが、民主党政権になって一度でも、何か具体的な改革案が国民に提示されたことがあっただろうか?
 
 次は、今回の改革のための前提条件、『政治改革と行政改革』つまり議員定員削減や無駄カット(公務員給与等のカットも含む)について。これも、改革の大前提の重要なポイントである。実は、50ページにわたるこの『素案』の中で、このポイントについて記述されているのは次の文章だけである。(わずか、半ページ!)

第2章 政治改革・行政改革への取組
はじめに
 議員定数削減や公務員総人件費削減など自ら身を切る改革を実施した上で、税制抜本改革による消費税引上げを実施すべきである。
 具体的には、消費税率引上げまでに、国民の納得と信頼を得るため、以下の通り、政治改革・行政改革を期す。
 衆議院議員定数を80削減する法案等を早期に国会に提出し、成立を図る。
 また、独立行政法人改革、公益法人改革、特別会計改革、国有資産見直し等の行政構造改革に向けた取組を進め、民主党行政改革調査会で「行政構造改革実行法案(仮称)」の検討を進めていることを受け、国民新党と連携しつつ、所要の法案を早期に国会に提出し、成立を図る。閣議決定ベースで可能な改革は直ちに実行に移す。
 更に、給与臨時特例法案及び国家公務員制度関連法案の早期成立を図る。
 その他、公共調達改革等の不断の行政改革及び予算の組替えの活用等による徹底的な歳出の無駄の排除に向けた取組を強めて、国民の理解と協力を得ながら社会保障と税制の改革を一体的に進める。

 
 昔、内容がないという意味で『中身がピーマン』という流行語があったが、『年金改革』にしろ、『政治改革・行政改革』にしろ、まさにこれ、具体的な中身は『完全無欠のピーマン』である。
 
 この素案の中で、唯一中身が濃いのが『税』に関する項目である。タイトルは『税制抜本改革における各税目の改正内容等』。マスコミは消費税しか増税しないかのごとき『バイアスのかかった』報道を行っているが、如何なものか。実はこの『素案』の46ページに極めて具体的な税目毎の増税スケジュール『税制改革工程表』なるものが添付されている。以下がその現物である。

税制改正工程表.jpg

 結局この素案は『年金を始めとした社会保障改革』も『政治改革と行政改革』もただのお飾りでしかなく、本質は何かと言えば、『消費税だけでなく法人税、所得税、相続税の大増税』を謳った、『中期税制改正大綱』そのものである。
 平成23年度の税制改正が無残な結果に終わった反省から、シナリオライターが『社会保障』や『政治改革・行政改革』を全面に押し出し、愚かな政治家やマスコミをも総動員してデモンストレーションを行っているという姿こそが、今回の『社会保障と税の一体改革』の正体とみた。
 
 一部継続法案を除きその大半が成立しなかった『前代未聞』の平成23年度税制改正法案よりも酷い今回の『社会保障と税の一体改革』という看板を掲げた『増税てんこ盛り素案』、今後、一体全体どうなっていくのだろう。
 
 おっと、失礼、これは閣議決定すらまだできていないのに、増税スケジュールだけ詳細に謳われた『素案』であった。
 
 事ここに至って、シナリオライターの『悪癖』を思い出す。発泡酒が登場したときのお話である。発泡酒自体は、企業努力でビール課税を受けない美味しい製品を開発したことが賞賛されるべきなのだが、シナリオライターは、与党政治家に働きかけ、何度も、何度も、年々の税制改正答申に『発泡酒のビール並み課税を!』という増税項目を盛り込み、とうとう発泡酒大増税にこぎ着けたという経緯がある。
 
 同じ事を、何度も、何度も繰り返すと、人は慣れてしまう。最初は『ノー』でも、そのうち、『まっ、いいか』になってしまう。恐ろしいテクニックだが、このシナリオライターはこのあたりを知悉している。

 ものすごく穿った見方だが、シナリオライターはこの『素案』に盛り込まれた内容が今回法律として成立しないことを見越しているのではないだろうか?

 一部を除き、最大野党も増税に反対をしていないのだから、議論を盛り上げ、国民に、繰り返し巻き返し『増税とりわけ消費税の増税は必要だ!』とすり込むことにより、又、同時に『国の財政が危ない!』と、繰り返し巻き返し、危機を煽り立てることにより、今回ダメでも次回は大丈夫という『プランB』が既に始動しているのでは???と勘ぐってしまう。
 
 まさに、財務省万歳!ここに極まれり………か、………

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最終更新日  2012年01月28日 17時01分36秒
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