紅萌ゆる

先日国際会議に出るために台北に出張した。
台湾を訪ねたことがある方はご存知かもしれないが、非常にユニークな統一発票（タックスインボイス）が採用されている。次の写真がその現物である。



これ台北松山空港でおみやげを買った際にもらった領収書（レシート）である。このレシートの何が面白いかといえば、このレシート様式、台湾で統一されている（※いくつかのパターンがある）。
で、レシートを発行できるのは台湾税務当局に登録した業者であるという点。台湾では今から60年以上前（1952年）から、脱税防止の切り札として利用されているもので、今では消費税のタックスインボイスとしても機能している。



何が凄いかっていえば、これ、財政部（日本で言う財務省）が運営する宝くじだということ！2ヶ月に1回当選番号が発表される。
一般庶民からするとこのレシートを発行してくれるところでものを購入したいだろうし、商店主からすると、これを導入しなければ消費者からそっぽを向かれてしまうという仕組みなのだ。もちろん導入当初の脱税防止というエッジはいまだに健在！
日本で消費税の免税売上高（現在年商1千万円）の世界標準並み（だいたい年商300万円）への引き下げを言うと、必ずアホな政治家は中小零細事業者＝支持者の「大きな声」に、その引き下げとワンセットのタックスインボイス方式反対（免税事業者を減らすことになる）と喚き散らすが、アイデア次第では中小零細事業者も自ら消費税の納税義務者になりうるということだ。おとなりの台湾を見習えといいたくなる！



で、これが2ヶ月に1回財政部より発表される当たり番号。1台湾ドル（元）≒3.5円くらいなので、特別賞からの各賞の当選金額を確かめて欲しい。これなら庶民はレシート集めますよね！
税制も頭を使えば、庶民の合意と協力を得られるいい事例だと思いますがどうでしょうか？
因みに旅行者でも当選金を貰えるので、今回もらった統一発票の当選番号は、台湾財政部のHPで要チェック！当たったら換金にまた台湾に行こうっとｗ

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