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2月28日から3月21日にかけて行ってきました、アメリカツアー。3週間で4500キロの道のりをバスのみで移動し、計13回の演奏会をこなすというなかなかな日程。自分にとっては初アメリカな上に、廻ったところも田舎だらけ。その一部始終を書ける範囲でお伝えしようと思います。
まずは28日の8時にヘアフォルトを出発しデュッセルドルフ空港へ。そこからパリに向かい、別便で先に着いていたグループと合流。そこからボストンへ向かって飛び立ちました。8時間ほどで午後6時頃ボストン空港に到着。しかしそこからが長かった!パスポート審査場は我々オケメンバーも含めてすでに長蛇の列。にも関わらず職員不足の為か10カ所以上あるカウンターは3つしか開いておらず、さらに一人一人にじっくり時間をかけるもんだから、自分の番に来たのが到着後の1時間10分後、全員終わったのが1時間40分後!ある程度覚悟はしていたものの、この国から強烈な先制パンチを喰らった気分でしたね、全く!そこからバスでホテルのあるマサチューセッツ州ハドソンというところまで1時間ほど走り、ようやく到着です。その後何人かと連れ立って町境の向こう側、ベルリンに入ってすぐのところにある日本食レストラン「城」へ。疑心暗鬼で入ったものの、正真正銘日本人の板さんがやってらっしゃるところで、味はもう最高!アメリカでの一食目は日本食という、何ともインターナショナルな(?)出だしとなりました。 さて朝食一発目! 何とボタン一つでパンケーキが!すげぇ! …と初日という事もあってまだ新鮮に感動していましたが、今回は6都市でホリデイインエクスプレスというホテルに泊まり、ビュッフェの内容は全て一緒!野菜は一切なし!フルーツは運が良ければバナナとリンゴとフルーツサラダにありつける程度… この日は時差調整日。といってもダブルルームでルームメイトと一日寝ているのも何なので、借りてくれたバスでみんなでボストン観光へ バスケットアリーナかな?? ビル群の中には公園が そしてスケートリンク 雪の中フェンウェイパークを目指して歩く途中、偶然通りかかったバークリー音大。この後にニューイングランド音楽院も通りかかったし、ハーバード大もここにあるんですね!ボストン恐るべし! そしていよいよボストンレッドソックスの本拠地であるフェンウェイパークが見えて参りました! ぐるっと廻ってみると球場脇が開いてるし!思わず一歩入ると即座に後ろの車からクラクション!一枚だけいい?と許可を得て、遠目からパチリ!次はシーズン中に来てみたいですねぇ。 続いて訪れたのはボストンシンフォニーホール。我々の団員さんの一人が事前にボストン響のリハーサル見学を交渉しておいてくれたお陰で、エッシェンバッハでベルリオーズの幻想交響曲の第一回目のリハを聴く事が出来ました!久しぶりに完成された素晴らしいオケを聴く事ができて、とても幸せだったなぁ。ここでバルトークのオケコンの初演があって、バルトークもここにいて、小澤さんもつい最近までここで振っていらっしゃったんですねぇ… この後美術館で絵画を堪能してホテルへ戻り、再び「城」へ。日本人マスターの方と楽しい時間を過ごしました。 翌日からは地獄の4日連続移動本番!その内3日間は直接演奏会場に乗り付けて本番し、その後ホテルへ走るというかなり強行なもの。ある日は5時間走って本番し、その後再び2時間走るというのもありましたねぇ。そうそう、ある演奏会後の移動中、そろそろ時計の針が12時をまわろうかという時に、高速道路で突然バスが停止。運転手さん何を言うかと思えば故障だ、と。そこで普通の会社の責任者だったらタクシーを呼ぶとか何とかするでしょう?そこで我々のボスの下した決断は、「何とかもう一台のバスに乗り込め!」と。補助席なんかない我々のバス。自分はコンマスということで席を頂いたものの、10人ほどがその後40分は立ちっ放し。その道すがら、突然「ライトを消せ!」との叫び声。ふと横を見るとパトロール中のパトカーが。。。そりゃこの状態は違法行為ですもんね!情けなくなってくる。ただそこで繰り広げられる団員さん同士の譲り合い、親切心の精神!この極限状態まで追い込まれてね、これを見てウチの責任者が何を感じるかですよ、全く!ありえないっす!もうこんなになってくると自分が誰でどこで何をしてるかもわかりゃしない! 他にも今回のツアーは音楽面でも人間関係の上でもいろいろ調整役にまわらなきゃならなかったもんだから、個人的にもそれはそれはハードでした…! つづく お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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