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昨日交通事故に遭いました。
19時半からの演奏会の前に、オーケストラのメンバーの家で室内楽の練習があり、そこに向かっていた道中。 チェリストの運転する車の助手席に乗せて頂き、見通しの良い直線を70キロくらいのスピードで走っていました。 ある丁字路に差し掛かった時の事、反対車線からこちらがわへ左折してこようとしている車を確認。 こちらは直進中なので、当然相手側が停まってくれるのかと思いきや、彼はそのまま左折を続けました。 「あ、これは危ない!」と声をあげた次の瞬間、急ブレーキも間に合わず、我々はその車に右腹側に突っ込んで停止。 相手の車は何回転かして、左折した先で一時停止していたトラックにぶつかって、ようやく止まりました。 激突した際、座席の頭部クッションに激しく後頭部を打ち付けました。 両足に挟んで抱えていた楽器ケースの角が激しくみぞおちに入ったように思います。 気がついたらエアバックが開いており、車内には何かが焦げたような異様な匂いが充満していました。 お互いの安否を確認し、「楽器を持ってすばやく車外に出よう」ということになりました。 車が爆発するかもしれない、と思ったからです。 助手席のドアはスムーズに開きませんでした。 どうやら車の右前部分の損傷が激しかったため、ドアが歪んでしまっていたようです。 ほとんど力づくでドアを開け放ち、外に出ました。 楽器や身の回りのものを取り出して、路肩で待機。 楽器は無傷。 乗っていた車はバンパー部分が大破、ナンバープレートやVolkswagenのエンブレムが見るも無惨に転がっていました。 相手側の車は、やはり助手席側のドア、すなわち我々の車が追突した部分がぐしゃっと潰れ、トラックに後ろ向きに突っ込んだ状態で止まっていました。 幸いな事に相手の26才の青年も大きなケガは無かった模様。 すぐ駆けつけた彼の母に「自分が悪かったんだ。全然見えてなかった。」と説明していました。 実直な方で良かった。 事故でただでさえも放心状態なのに、そこでさらに言い争いなどしたくないですしね。 ほどなく警察がやって来て事情聴取、現場の撮影などが始まり、レッカー車も到着。 その間、事故現場をすり抜けるようにして車が行き来する中、車内からわざわざ放心状態の我々を撮影していく方もいました。 まぁ自分にとってもこんな大きな事故の当事者になったのは初めてだし、その野次馬な心境も理解できますがね… 全ての作業が終わると、運転手はそれぞれの故障車を乗せたレッカー車に乗って移動、自分は相手の青年の母親の車に乗せて頂いて自宅まで戻りました。 その後、事故に遭った患者を専門とする医者に行き、その時点では特に大きな痛みやケガが無い事を確認。 しかもその夜の演奏会はなぜかどうしても弾きたいと思った。 お医者さんからは「後から痛みが出てくる筈だから」ということでしたが、「せめて今日だけでも」と演奏会に向かいました。 演奏中は少し頭がジンジンしてきたり、軽い目眩を感じたりしました。 一度頭の中で何故か「みんないい音だなぁ。ああ、これが自分にとって最後の演奏会になるかも。」なんて大げさな事を考えてしまい、これがかえっていい緊張感に繋がったようで、後半のドヴォルザークの8番の交響曲は今まで弾いた中で一番集中して演奏できたかなぁ。 やはりそれまではアドレナリンで抑制されていたのか、演奏会終了後にジワジワと痛みを感じるようになってきました。 さすがに今晩の演奏会は大事を取ってお休みさせて頂くことにしました。 入団4シーズン目で初めての「病気届け」です。 全ての曲目にバイオリンのソロがあるのですが、高熱が出て来てしまったにも関わらず、今日の演奏会を引き受けて下さったもう一人の第一コンマス、ザブリナには感謝の気持ちで一杯です。 この記録の最後に、、、 オケの団員さんに 「実は相手の青年は今日が誕生日だったらしいんだよね。かわいそうに!」 というお話をしたら、 「タカ、それはお前の誕生日でもあるよ。2回目の誕生日だ。」 まだ正直実感は湧いていませんが、こうして生きている事、全ての経験に感謝です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Mar 25, 2013 03:28:32 AM
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