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ウィーンに到着してからいきなりの濃厚な2日間
3日目の朝もとても気持ちの良い空がお出迎え この日はまずカールス教会へ いつも遠くから眺めていましたが、中を見学したことが無かったので行ってみようと ただ入場料が… なんで教会に入るのにお金が必要なんだろう… この旅の間ずっと思っていたことです 結局入らず… 工科大学の壁にあるシュトラウス兄弟の石碑と ブラームスの住居跡、 そしてブラームスの銅像にご挨拶 いつも1人で来ていたので初めての2ショットは嬉しいですね… このあと「フィガロ」が書かれたというモーツァルト博物館に行く道すがら、楽友協会の横を通ったのですが、楽器屋さんが目に留まりました そうか、ここではウィーンフィルの楽器を扱っているんだっけ… あ、弓の毛替えしてもらえないかな? 中に入って聞いてみると、「月曜日までなら定価でできるけど、24時間だったらその10ユーロ増しでできるよ」とのこと この日は木曜日の午前中、ウィーンを発つのが土曜日なので今なら何とかなる! 奥方に頭を下げ倒して楽器を取りに家に戻り、弓を預けました さてどんな出来になるのやら… もう午後1時すぎ 博物館は後回しにして予約していたレストランへ この「プラフッタ」というお店は今回の家主さんオススメの一軒で、「ターフェルシュピッツ」が美味しいとのこと ホームページを見たら何だか高そうだし、予約時間の少し前に店の前まで来て様子を伺うと、セレブが多くいそうな雰囲気… 若干たじろぎましたが、逆にここまで来ると度胸が座っているのはやはり奥方 「行くよ」とズンズン入って行かれました 席についてターフェルシュピッツを2人分注文 ほどなくしてこんなのが出てきました! 3段階で食べるようで、まず鍋からスープをいただきます 次に骨のトロトロの髄の部分をパンに塗って… 食べかけですみません… 最後に肉を取り出し、付け合わせのポテト、ほうれん草のソース、アップル西洋わさび、タルタルソースなどと共に… とんでもないボリュームでしたが、とても美味でございました! ウィキによるとターフェルシュピッツとは牛の希少部位で、いわゆるイチボというとこらしいです… かの皇帝フランツ=ヨーゼフ1世のお気に入りだったそうで、それを真似てランチにウィーン市民もよく食べたとか 図らずも由緒正しい昼食を経験した訳ですね ありがたや…? そのまま重いお腹を引きずって今度こそモーツァルト博物館へ 晩年彼は一般市民の約9倍の年収を得ていたにも関わらず、賭け事にのめり込んでお金の無心に方々奔走していたようですね…😅 続いてリング内のベートーヴェン博物館へ 少なくともヴァイオリン協奏曲はここで書かれたようです 続いてこの旅初めてのコンサートへ まずは楽友協会のブラームスホールでの優秀な若手奏者が出演する室内楽コンサート 美しいホールにオーボエ、ヴィオラ、ピアノの響きが溶け合います… そして翌日は数年ぶりにハイドン=ブラームス博物館に行こうと思っていたのですが… 実はこの日あたりからお借りしていた家の排水が溜まり始めてしまって、キッチン、洗面台で流した水がシャワー室から溢れてきてしまったんです 幸運なことにトイレの水は戻ってこなかったので、溢れた水をすくっては便器に流し、の繰り返し(すみません) 日本に電話して謝り倒すも、すぐに何とかなる問題でもないし、今できるベストを尽くそうとあちこち歩いて「パイプユニッシュ」のような薬品や「スッポン」を買ってきて、必死に善処します… お借りした身分ですっかり迷惑をかけてしまいました🙇🏻 というわけでこの日の始動は午後3時 楽器屋さんに弓を取りに行き、ステファン大聖堂の中を初めて見学し、 現地在住の音楽家としばし歓談し、前日に続いて楽友協会へ この日はウィーンフィル、ブロムシュテットで、ブラームスのヴァイオリン協奏曲をカヴァコスで、後半はニールセンの交響曲第5番、コンマスはシュトイデさんでした! 今回は大奮発して前から4列目 しっかり勉強させていただきます…! 開演のベルが鳴り、チューニングがすむと、カヴァコスさんと係の方に伴われたブロムシュテットさんが登場し、壇上の椅子に着席 その棒が下ろされた瞬間から、この会場でのウィーンフィルの音色に一気に引き込まれました カヴァコスさんは以前の印象のようなギラギラ感が少なくなり、新たな境地を迎え始めているように見えました 素晴らしい演奏でお客さまも大喜び 後半のニールセンは自分にはお初の曲でしたが、まだ見ぬ北欧の雰囲気が感じられていいねぇ…なんて思っていたら結構エグいし…! シュトイデさん大活躍でした ブロムシュテットさんは数年前に札幌でブルックナーを聴いて以来でしたが、やはり作品に対する愛情と真摯な姿勢が滲み出て聴き終わるととても清々しい気持ちになります あと何回彼の実演に接する事ができますか… 明くる日、ウィーン最終日です 出発する時間ギリギリまで排水対策をして家を出ます 立つ鳥少し跡を濁してしまいましたが、この家が無ければ多くの素晴らしい経験ができませんでした 日本の家主さんに心から感謝です さてこの日の午前中もコンサート ウィーンフィルメンバーによる室内楽です 全ての荷物を持ってウィーン国立歌劇場へ クラリネット、ホルン、ピアノという編成で、グスタフ・イェンナー、フリードリヒ・ヴィルヘルム・フォイクト、カール・ライネッケの作品が演奏されました(ライネッケしか知らん😅) それぞれの作品の性格と3人のお人柄からか、ひたすら気持ちの良い音色 土曜日の午前から幸福感で満たされました 細長ーいマーラー・ホール 客席のすぐ横に美味しそうなケーキやお菓子が並んでいて、休憩時間になるとカフェが開店します なかなか素敵ですね さぁウィーンはこれにて終了 中央駅からブダペストに向かって移動します🚅 ありがとう お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Apr 18, 2023 11:47:13 PM
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