わたしじかん

久しぶりに洛中に行かなければならない用事があったので、灼熱の京都洛中へ
もう祇園祭なので、あちこちに提灯が下がっていたり風情は満点
……だけど、暑い！
それを埋め合わせるかのように、屋内はエアコンで寒い！
でも、窓から差し込む日射しは痛い！

どうしてこんな日に限って、日傘を忘れたんだろう……

と思いながら、用事を済ませて、どこかでランチにしようとふらふら

京都の人にしかわからない話だけど、
四条烏丸の市営駐車場が3月で閉鎖になったので、
御池の駐車場に停めたのですが、
御池の市営駐車場から四条烏丸まで地下鉄乗るほどの距離でもないので、
烏丸通りを四条から御池へ北上中、どこに入ろうかと物色していると

素敵なお店発見

THE THREE BEARS　

三匹の熊と言えば、イギリスのおとぎ話ですよ
熊のいない間にスープを飲んで、ベッドで寝てしまった女の子の話です

表の看板には、美味しそうなランチメニューのイラスト
そこにならぶマカロニチーズやローストビーフサンドウィッチ

これは入るしかないでしょう

時刻はオフィス街のランチタイムが終わり、三時のお茶には早い時間

店内には二組のお客さん

店内に入ると、ソファ席に案内されました

案内してくれた大学生っぽい眼鏡のお兄さんが初々しいｗ

テーブルに並べられたのは、葉書大の手書きイラストのランチメニュー
一枚に一つずつ、メニューが書かれていて、期待値急上昇

しかもメニューが
・コテージパイ
・マカロニチーズ
・ローストビーフサンドイッチとホースラディッシュソース（パンはトーストされてます！）
・スモークサーモンとアボカドのオープンサンドイッチ
・トッドインザホール（ヨークシャープディング生地にソーセージを乗せて焼いたもの）

きゃーーーーー！

本格的イギリス料理（昼食版）！！！

しかもすべてに、ポットティーかポットコーヒー付き！
別の飲み物がよければ、飲み物の値段－100円でご提供って
ポットティーも6種類（うろ覚え）くらいあるしーーーーー

これは、トッドインザホール？　でも、ローストビーフサンドも捨てがたいし、
やっぱり、マカロニチーズ！！！　
いやいや、コテージパイ！？

そこに加わる悪魔の囁き

「アフタヌーンティも……」

ひゃーーーーーーー

……

…………

「後ほど伺いますので」

いえ、もう決まりました

アフタヌーンティ、お願いします

紅茶はアッサム、もちろんミルクで！！！

最初に出てきたお水もただの水じゃない
レモン風味だけど、ちょっと青臭くって
レモンバーム？レモンバーベナ？レモングラス？
それらのミックスで風味をつけてる！？
（後で尋ねたら、レモンを搾っただけだそうです）

運ばれてきた食器は、黒いWillowパターン
ミルク入れが牛の形をしてて、かーわーいーいーーーーー

そして、アフタヌーンティと言えば、三段のスタンドに乗ったティーフード

上段：右奥、パブロワ（焼きメレンゲに生クリームをのせて、生ブルーベリー）
　　　左奥、ミニカップケーキ、七夕バージョン
　　　（抹茶生地に抹茶クリーム、ショートブレッドの星、コンペイトウ）
　　　右前、メルティングモーメント
　　　（さくさくで口の中で溶ける軽いショートブレッドみたいな焼き菓子）
　　　（このスタイルは古典的で、表面にオーツ麦がまぶしてあるのも素朴でいい）
　　　（最近のものは二枚のクッキーの間にクリームを挟むスタイルのようです）
　　　左前、ベイクドチーズケーキ（みっちりしっとりタイプ）

中段：ミニスコーン、クロテッドクリームとイチゴジャム
　　　（ぱっくり開いた狼の口が素敵！）

下段：サンドウィッチ
　　　奥から、キュウリ、卵サラダ、
　　　ローストビーフとホースラディッシュソース
　　　スモークサーモンとディル（フェンネルかも）入りクリームチーズ

紅茶はカップ二杯半というイギリス式一人前
ティーバッグでしたが、ポットも温まっていて、嬉しいサービス

アフタヌーンティはどこから攻めるかが問題です
おしゃれなホテルのアフタヌーンティになると、
最上段にアイスやシャーベットが乗っていて、
何よりも最初に食べないとならない状態だったりもしますが、
やっぱりここは、下段から食べ上がっていきましょう

あーーー、サンドウィッチ、旨いーーーーー

中段のスコーンにフォークを刺して上下二つに割り、
均等にクロテッドクリームとイチゴジャムを乗せて食べれば、
しっとり、サクサク、ホロホロの三つの食感が絶品です

上段のケーキは好きなように

甘めのお菓子をいただき、甘ったるくなった口の中を砂糖抜きミルクティーで流す
お茶のお供は、ヴィクトリア朝を舞台にしたミステリー

あぁ～～～～至福のひととき！！！

唯一の心残りは、紅茶のおかわりを頼まなかったこと
追加料金はかかるけど、もう一杯、ポットティを頼めばよかった！

店内の設えも超ツボ！
壁の鏡は麦の穂がエッチングされていて、
各テーブルには花の咲いたミントをいけた青いグラス
大きなテーブルには、アンティーク調の花瓶に青いブラックベリーがどっさり
ちょっと庭で摘んできました風なのです
こういうブラックベリーの使い方もあるんですねφ(..)メモメモ
黒いテーブルに傷があるのもアンティークっぽくて、
調理場は白い壁で仕切られていて、客席から見えないのがいい！
調理場の向こうには大きなテーブルがあって、半個室になっているようです

フロア担当の大学生くらいの男子が二人いて、
客が私一人になったら、こそこそと大学の話をしてキャッキャしてるのも
個人的にポイント高し！！！

男性的にはイマイチかもしれませんが、
英国風喫茶店の給仕は、男子！　絶対！

あ～～～～、私の理想の喫茶店だ～～～～～

潰れない程度に、でも穴場な雰囲気のままでいて欲しい～～～～

洛中での行きつけにする！
そして、ランチメニュー全制覇するんだ！

と硬く心に誓ったのですが、次に行けるのは今月末かぁ……

毎日でも通いたいくらいです