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Shige's dialy 「食寝遊」

Shige's dialy 「食寝遊」

第2部

ポップライダー・タマカラー

フィッシング沖オリジナルポッパー「POP・RIDER」で軽快に探りを入れながらポイントを流した。

この場所にしか僕は今いないわけだから、そこらじゅうボイルだらけかどうかはわからないし、他の場所がいいかどうかわかるはずも無い。

瀬を流すとタマちゃんに出た。

シーバスだ。

軽いいなしで寄せてランディングした。

もう、このサイズのシーバスがポッパーでいとも簡単に出ても感動が薄いのはそのシーンに期待していなかったからか、慣れてしまったからかもしれない。タマちゃんが釣るのも当たり前に感じているのかも知れない。なんて贅沢な悩みだろうか。

ともかくタマちゃんのシーバスはサクッと釣れて、サクッとあがった。

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しかし実際の魚を見るとしかし、貧乏性の僕は”いいなあ~”と思ってくる。

タマちゃんの次は幸二君だ。

ざっと65か・・・・僕のホームではランカーだ。しかもデブ。(え?幸二君が釣ったから??・・そりゃ失礼でしょ!)

このサイズをポッパーで出されると、だんだんやばくなってくる。

シーバスの出かたはダイナミックで、魚が飛び出すのではっきり解る。

余所見をしている僕にも、音でそのサイズまで想像できるほどダイナミックだ。

近寄った魚を見たが、”で、でかい・・・”といってしまう。でっぷりとした体高が一目でわかる。

ただ感動していては釣れないから自分の釣りに集中力を戻した。

「まだまだ時間はあるんだ・・・・・」

と、安直な発想で頑張ってみるものの、チェイスアンドターンの繰り返しだ。

集中力は頂点に達している。初日はまだ体力的にも在庫がある。

しかし、この集中力をぼろぼろに崩していく事件がこのあとおこるのだ。

「シーバスでかかったね~」

「え?まあね、しげちゃん頑張ってね」

「う、うん。(そりゃ頑張ってはいるんだけど、出ないって!)」

「バシュ!!」

「え??!!なに今の音」

「へへへ、」

幸二君、ボートのヘリにロッドを突っ込んで水をかき回しては魚の暴れている音を演出して高まった集中力をほぐす

「あ~、焦ったじゃん!!」

「くっくっくっく・・・・・」

すると次の瞬間「ズボッ!!」と、数メートル先で捕食音。

「・・・・・」

「タマちゃん、ポップラーダーは思い切り引くとシーバスの捕食音になるって宣伝したいんか??」

「ふっふっふ・・・」

この二人にかかっちゃぁ、最高潮の僕の集中力も笑いに変わってしまう。

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結局午前の部では、魚の顔を見ることなく、というか人の魚を見るだけで打ち止めになってしまった。

(むむ?この二人、俺に釣らせないつもりだなぁ??)

やはり恒例のレストラン新高で親子丼をいただき、午後の部に備えた。

流しても流しても魚は出ず。

皆真剣モードに突入している。

ルアーの後に潜むかもしれない大物を予見して、体制に力が入る。

汗が額をぬらし、視界にはその場所しか見えない。

そこに、「ぷ~~~~っ」と明らかに人間による天然(人口とも言う)ガスの排出音が湖上に響く。

「幸二君、良いもの喰ってるね~」

「え?なにか?」

「風下にいなくて良かった~」

こうなると、僕もこのみんなの集中力をどうにかしなくちゃ気がすまない。

腹のガスに集中力を切替えること20秒、発射に成功した。

「ぶひ~~~・・・」なぜか湿った音だ。(ヤバイ、身が出たか??)

「おいおい!幸二君だけにしてくれよ~」

「しげちゃん、やっと調子出てきたね!?」

「任せなさい、伊達に食物繊維摂ってないって!」

などとやっているうちについに僕にも来た。

キビレだ。

k-2


きっと僕の芳しい体臭に寄ったに違いない。うん、マチガイナイ。

店に帰って誠さんに報告すると、

「濁ってたでしょ?だから出たのかもね~。キビレは濁りで出る事もあるから」

さすがにおならで出したとはいえなかった。

ポップライダータマカラーには、しっかりとキビレの歯型が残った。

このルアー、手前味噌な話しだが、釣れた魚の痕跡を残す優れものだ。

しかも、鯛のあの歯が食い込んだ跡がはっきりわかるのが特徴ともいえる。

シーバスにいくら噛まれても付きそうもない痕跡が、はっきりと付くのだ。

こうしてダークブルーバックホロ、オレンジベリーのポップライダーは、そのポテンシャルを見せ付けてくれた。

このあと朝倉兄弟の登場でシーバスが連発!例によってオキ前で記念撮影が行われた。

5-200


僕はとりあえず誰かが釣ったシーバスで撮影に臨んだ・・・・(泣)

カジノ・OOP・S

k-14


店の秘密の地下室には実は秘密の賭博場があることは、みんな知らないからここだけの話しにしておこう。

なぜかキンパル。

僕はデミタスの仕返しをするべく臨んだが、場のオーナーの意向で設定が高設定になっている。

3っつめのカエルは難なく登場し、BARが揃った。

「あ、しげちゃん、そりゃ小当たりジャン!」

「え??なにそれ??」

「7が揃わなきゃ駄目なんだよ」

「くっそ~、こんなところまで“小当たり”かよ~!!」

「ははは、明日はランカー出るって!だからここで運を付けていこうよ」

「そ、そうだねタマちゃん」

「しげちゃんもしかして目押しできない??」

「そ、その、目押しってナニ??」

「・・・・・」

「は、ははっ、目押しね、め・お・し」

「明日はいい魚釣れると良いね」

「はは、ははははっ、ま、んまあ、なんか釣れるって!」

デミタスといい、パルといい、どうも今回は俺に味方していないなぁ・・・・・

ちょっと用を足してくると出て行って戻ると、真っ赤に爆発しているパルがそこにはあったのだった。

ホント、明日があるさ!!





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