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natural feeling

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2012/06/08
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岩の間をカニ歩き、そして腹這いになって赤ちゃんの
ハイハイのような格好で歩く、

片手にロウソクを持って、万歳の格好で胸を突き出し
お尻を突き出し前にすり足で進む。


いきなり何の事かと思われたでしょうね^^;


今日は四国二十番札所「鶴林寺」の奥の院

別格霊場3番「慈眼寺」(じげんじ)の行場でのお話。


少し話しが長くなります。

もう二度とは体験できないと思うので記しておきたいと思います。


昨日の大山寺のお参りを済ませて
お昼食べてからまた山深いところまで・・

険しい道を車で途中まで登ります。


道の途中では昔あった集落後があり
なんともいえないものを感じました。

家は朽ち、その中から竹が伸びている・・・

そこで人が生活を営んでいたなんて思えないくらいの静けさ。

栄枯盛衰。そんな言葉が頭をよぎる


先を急ぐと


灌頂ヶ瀧(かんじょうがたき)が姿を現します。

別名「御来仰の滝」



灌頂ヶ瀧1(かんじょうがだき).JPG





灌頂ヶ瀧2.JPG




検索されると分かるのですが
素晴らしい滝です。


そしてお寺のお大師堂についてお参り。


慈眼寺大師堂.JPG



さてここから・・

このお大師堂の上に見える山に登るため


お大師堂で修行用の白衣に着替えます。

中はTシャツだけ、女性は上の下着をとらないと
岩にと接して怪我をするかもしれないのでとります。

下は私はジャージ。

とにかく自由がきく足元じゃないとダメなの

ほんとうはここでワラジをはくほうが滑らないのですが
スニーカーに履き替えて、他の全てのものはここのロッカーの預け
お数珠ももてないくらいのところに行きます。

急な坂道を歩くこと20分。
一緒に行かれた方が途中で「もう歩けない」って言われたくらいの坂。

行場について、まず細い隙間を通れるか
試されて、そこが通れればOK。
30センチも無い。

そして塩で身を清め
湧き水で口をゆすぐ


とても危険なところなので
しっかり説明を聞いて

案内者の言われるように道を行くの


カメラなんて持っていけないのでパンフレットから↓


行場への岩道.JPG


鉄の門を開けてそこから登ってやっと行場へ


片手にロウソクを持って真っ暗な洞窟のような岩の隙間に入っていくの


まっすぐは歩けない、落差もあり横向きで最初に書いたような格好で

岩に挟まれたように進むのだけど
なんと母が挑戦・・・

一番前で案内者の言われることを次の人に伝言していくのだけれど
すごいところで

足をこの岩に、手を上に、頭は下げて・・・
いろいろな支持をいただきます。

正直・・・ここ通り抜けられるかしら・・って思った。


鍾乳洞なので上から水が落ちてくるし

岩は濡れているの。


年配者二人が詰まってしまって

私なんて右手にロウソクもって手をついて
足もひざを折って左手は万歳の格好で待っていたのよ^^;


あの母がやっと出れたとき。

「もう出れないと思った」って言ったもの。

ハイハイの格好してたとき横の穴に左足のひざが落ち込んで
すごい青あざ作ってた。


出てきた時はもうジャージはドロだらけよ。
もちろん白衣も濡れてる・・


閉所恐怖症の方は入り口でもうダメだわ。

昔はここを抜けるのに半日かかって
おにぎり持って入っていたとタクシーの運転手さんから聞きました。

なんと55分もかかってしまったの。

普通でも40分はかかるそうですが・・
真っ暗な中、ロウソクの明かりと前の方の言葉だけをたよりに
すり足で横向きでいろいろな格好をしながら抜けていくの。


出たとき、なんだか
あ~無心でここを抜けなきゃとしか思わなかったって・・

お大師堂に戻ってきたとき
心が軽くなっていました。


晴れていた空は少し曇っていたけれど


大師堂前からの景色.JPG



お大師堂からの風景。


行場はもっと高いので素晴らしい風景だった

カメラ運転手さんの預けておけばよかったと思ったけれど

ここはそんな気持ちで入ると怪我をするんだわ。


パニックになる方も多いそうです。
お怪我をする方も・・

気を引き締めて、無心で行くと無事行ってこれたの・・

私、ほんとうは狭い所と暗いところが震災以来怖いのだけれど
克服したよ。

寒い冬は雪の降る中を手は素手でお参りし
雨のときは雨に濡れながら
暑いときは流れる汗も拭かずに
風が吹いているときはしっかり立って

自然の中に身を置きながら
少しずつ何かが私の中で変わっていっています。

最初の頃は体調が悪いと倒れそうだったけれど
最近は、自然の流れに任せようってそうおもいながら


今回は行場の中での祈願は
東北の方の鎮魂。

19歳のお大師様に会いに
皆様もどうでしょうか?


今日は長い文章を最後まで読んでくださり感謝です。


いつも温かいコメントほんとうにありがとうございます。






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Last updated  2012/06/08 03:48:55 PM
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