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わたしのブログ

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続きです。

さあ大変だ。竹野さんの部屋がいっぺんに十人以上になってしまった。北村さんの奥さんは「市内に来れば知人がたくさんいるのでしばらくの間置いてください。」と言うが、寝るところも無いくらいである。その世から千鶴ちゃんが私に抱き付いて寝るようになった。奥さんが「ちい子は、片山さんに抱きついて寝ているわ。うんと抱いてもらいなはれ・・・。」なんて言っていた。毎日いやな情報が入ってくる。・・・・・・・・・(省略)・・・・・・自称、何とかと称する組織が出来て密告する裏切り者がいる。私の身辺も危なくなってきた。
 北村さんが、老夫婦だけで暮らしている知人の所へ行くことになったので、皆を連れてその家に行った。一戸建てでよい家だ。名前はなんと言うのか記憶に無い。その晩も千鶴ちゃんは私に抱き付いて寝た。肌がふれあい乳房も杯くらい花もつぼみのバージンである。ついキスをしてしまった。・・・・・・・・。
 この家は満人街に近いので保安隊が前の通りを休み無く通る。夜中も通るので私はいつも臨検を警戒しなくてはならずびくびくしているので夜も眠れない状態になる。また、いつまでも娘たちを抱いて寝ていたのでは自信がなくなってしまいかねない。
 ある日、身の危険を感じたので四、五日街へ出て臨検済みの家に何とか泊めて貰いに出かけた。もう十一月に入ったのだろう。朝晩冷え込んできた。


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