第5回意見交換会 2012/07/09 その3 意見交換 編 (その5)
参加者1「別にお金を減らさなくてもいいんですが、外に出さなくても良くなっているのに、なぜ敢えて全体を削ることで、非汚染地帯にわざわざ運ぶ必要があるのかなと。変な話、他の汚染地帯は北関東・東北といろいろあるのに、なぜ北九州のように汚染されてない地域に運ぶのか。県議会議長は明日、謝りに行かれるんですよね・・・謝りに行かなくてもいいんじゃないかと正直思います。むしろ、テレビ番組で流れてたもの、それが今ネットで見れるのですが、それを見て、宮城県議会これで変わるんだなって期待したんですね。そうしたら、すぐ、あんなことされてはっていうのが声明として出されたので、議長ってダメなのかなって思いました。」中島県議「この話は、さっき出た学者のあっち側とこっち側っていうのと同じで、やはり片側だけの意見なんです。あれも否定はしません。命の防潮堤やろうって我々も一致しましたし。ただ、なぜ北九州市なのかというと、北九州市が突然あったのではなくて、全国のかなりの県、市町村とずっと協議をしてきました。しかしほとんどは整わなかった。そんな中で、北九州市と一定の合意を得られたというだけの話なんです。北九州市に宮城として持って行きたかったから北九州市になったわけではないんです。東北にもお願いしています。関東圏にもお願いしています。西日本にもお願いしています。整ったのが北九州市だったんです。」参加者1「県がなぜ汚染されていない地域とも交渉するのかなと思うんです。そこを外してもいいじゃないですか。」中島県議「汚染されているっていう捉え方ですね。ゼロ以外をすべて汚染されていると捉えれば、汚染されているものということになりますが、一定の法律や基準に従って行政は進んでいますからね。」参加者1「でも、今現在も原発内では100ベクレル/キログラム以上を厳重管理していますよね。」中島県議「原発内ではね。」参加者1「一般の市民はそれを食べちゃうわけですよ。その現状を踏まえた時に、どっちが異常かなと考えたら、市民がいる世界の方が異常なわけなので・・・。法律えと言われてしまえば、確かに8000ベクレルまでいいことになりますが、今現在、専門の場所では100ベクレルで厳重管理管理しているんだから、そこに近い形に持っていく必要があるわけです。だから、あまり汚染されていない地域と交渉する必要は無いと思います。瓦礫もぐっと減ったのだから、合意がとれた地域に対して、気持ちだけいただきますということにできないものでしょうか。それとも、もう決めちゃったから動かざるを得ないのかな。」中島県議「ザックリ言えばそういう側面はあると思います。北九州側とここまでくるまでどれだけの説明会があって、やりとりがあったかはわかりませんが、相当あったと思いますよ。」参加者1「北九州市で燃やされると西日本は本当にやばいんですよね。唯一今食べられる海のものが食べられなくなる可能性が高くなります。宮城県は、10年20年先、後々に笑われるマネをしているんじゃないかと思います。」中島県議「委員会の中でも、やりとりの中では1ヶ月、3ヶ月、もしかしたら半年ぐらい処理期間を伸ばせば県外に出さなくてもいいのではないかという意見が出ます。それはむしろ沿岸部の議員さんから出ます。それは1つの考え方としてありだと思いますが、一方で、我々はいまここに住んでいますけども、あの現状の中で住んでいる人達のことを考えると、それをどこまで強いることができるかということも考えなければいけません。」参加者1「その発想から行くと、福島にこれから先何百年も帰れない土地があるにも関わらず、帰れますという希望を与え続けるのと同じようなにおいというか、発想を感じますけどね。あともう1つ、テレビで細野大臣がヒ素と六価クロムの話をしていましたが、その資料はあるんですか?あの番組の中で、数値は?と言われても細野大臣が言わなかったんですが。どれぐらい汚染されているか、県としては把握されてるんですか?あの中では、地中に埋めるのはまずいから燃やしちゃえばいいんだって空気でした。埋めてダメなら燃やしてダメだと思うのですが。どのぐらい危険なものなんでしょう。素人なのでわからなないんです。・・・今回の震災は放射能だけではなく、いろんな化学物質がごっちゃごちゃになってますから。」参加者1「データがあれば教えてください。」中島県議「ヒ素と六価クロムは話題として出たことはありません。」参加者1「ですが、石巻の瓦礫についてはそういう話が結構出ています。いろんな化学物質の名前が一杯出てくるので何が何だかわかりません。」参加者2「津波で工場がやられたから使ってたヒ素とか六価クロムがジャカジャカ流れていったのか。」参加者1「住宅建材によく使われていると細野大臣は言ってた。」参加者2「(献立表を出して)5月の時点でこういう感じにたくさん出てるんだけど、たけのこ、なめこ、わらび・・・オンパレードだ。大丈夫な所から仕入れてるんだろうか。ここら辺のでないのなら、どこのかわかって使ってるんですよね。」佐藤市議「当然わかってると思いますが。」参加者2「教えないっていうのはおかしいんだよね。」参加者1「献立表、各学校のを集めると面白いんですよ。」参加者4「栄養士さんには、子供の安全を守る職務があるんですよね、きっと。親へ安心できる説明をするのも仕事だと思います。放射能は関係なくても、アレルギーのお子さんがいたとしたら、自分の子にアレルギー反応が出るようなものを食べさせないでいてくれるかなと、そういう安心を親に与える仕事も含まれていると私は思います。放射能に関しても一緒だと思うんですけど。子供の安全を守る職務があるのだとしたら、食材の産地開示を親にすることだって・・・。」参加者2「放射能は毒じゃないですから日本では(笑)。学校給食法に反していませんから(笑)。」参加者3「あと、市で測るつもりが無いと思われる公園や学校といった公共の土壌を民間で測定したい時、許可を取りに行かないといけませんか?」佐藤市議「児童公園80ケ所、都市公園をこれから測ります。」参加者3「そうですか。学校の土壌を測りたい時は?」佐藤市議「学校ですか。」参加者3「やろうとしていることは、公に測定値を発表したいのではなくて、土壌マップが作りたいんですよ。学校の校庭の真ん中はどこも条件が似ていて荒らされてもいないので、そこの土を測ってみたいなと思ってるんです。市の予算を使ってやって欲しいのではなくて、測ろうという民間の測定室があるので、そこでやりたいんです。土を取る時に校長先生に許可を取って歩くのか、教育委員会に許可を求めたらいいのか。」佐藤市議「これは教育委員会ですね。校長判断ではないですね。なぜなら学校がする判断は、国が除染の対象にしている0.23を超えるかどうかの部分だから。そこから一歩進んで何かする場合は教育委員会の委員長と教育長と市長の判断だと思いますね。」参加者3「土に関しての基準は無いですよね。学校の土は何ベクレル未満とか。」佐藤市議「聞いたことないですね。」参加者1「土壌と空間の汚染が一致していないっていうことを丸無視してるよね。だから土壌までしないでしょう。」参加者2「瓦礫だってこういう風にしてる(空間線量計を近づけて測っている)だけだもんね。」参加者1・2「あれで何がわかるんだろうね。」佐藤市議「結局、県も市も、昨年の航空機のモニタリングポスト、あれから栗原などの高線量地域がわかってきましたからね。その文科省の調査にも土壌は入ってないもん、未だに。」参加者3「なので、民間で測らせてもらって、もしも高い土壌があったら、行政に報告して一緒に何かするということができるじゃないですか。市はそこまで手が回らないでしょうから、一歩先にやらせてくださいという提案なんですが、教育長に言えばいいですか。市民の窓口に行けばいいですか?」佐藤市議「児童公園、都市公園以外に学校もというのは前々から話しているところなんです。半年も前から、県から機械が来次第、土壌や水質や食料を測るサービスを作ってもらいたいと言われていますので、私の方では了解していますから。8月に市民が使える測定室ができます。全部始めるというわけにはいきませんが、ひとつひとつね。」参加者1「JAが把握している土壌マップは出てこないんですか。」佐藤市議「土壌マップは作っていません。」参加者1「だいたい集落を取り囲む形で田畑があるから、田畑の土壌マップがあるなら見たい。」佐藤市議「時間を30分オーバーしました。」一同「今日はありがとうございました。」