テーマ:毎日、一歩一歩。(2526)
カテゴリ:ワク・ワクの一歩一歩
この日記の題名の中に、今でも、ワインカフェイーネ・イーネのゆみちゃん
が残してあるのは、 こことの関わりは、ゆみが生きてる限り、消えはしないだろうと思うからです。 いーねさんとこのゆみちゃん、としてゆみを見つめてくれた人や、 イーネ・イーネのゆみさんとして慕ってくれたお客様や、 そして、そんなイーネ・イーネでの頑張り日記からゆみを知って 今も支えてくれてる方たちに・・・ ゆみはずっとここの名前は変えないでいる、と約束しました。 でもゆみちゃん、別件で、新しく違うレストランのお仕事に行っています。 めずらしく、誰も大丈夫だと言わなかった挑戦に、自ら立ち向かっていった11月の連休。 日記を読んでくださる方は、この挑戦を、楽しみにしてくれてる方が多いようです。 続き書きますね。 初めての方は、こちらからどうぞ。 2007年11月26日 自分に挑戦!!<プロローグ>・・・この高いハードルを越えられたら、きっと何かが変わる!「挑め!!ゆみ!」と励ましてスタート。 2007年11月28日 自分に挑戦!!<前編>・・・いきなり任された大役。経験者として、即戦力に?だけど、イタリア語ー!! 2007年12月12日 自分に挑戦!!<後編>最初の三日間その1・・・ゆみは通用するのだろうか。人気レストランのフロア初体験の日。悪戦苦闘の中、中から湧き出てくる楽しさ。 では続きです。 最初の三日間。一日目 終盤戦。 最後のお客様のドルチェが出て、カフェラッテやカプチーノ、エスプレッソを 滞りなく出して・・・ やっと一息。 既にメイン料理を頼む方がなくなった頃、お肉担当のシェフが、話しかけてくださった。 「どんなお店にいたの?ここはどう?」 イーネ・イーネのチラシは、いつでも持ってるので見せる。一通りお話しする。 「天使のエビってどういうの?」 さすがシェフはメニューに目が行くんだね。丁寧にゆみも説明する。 「ここは・・・イタリア語は初めてなので、難しいです。」と言うと、 「そんなのは、すぐ馴れるよ。どこの店も接客は同じ。基礎は出来てるよ。」 と、言ってくださる。 えー。目からうろこ。 嬉しいな。 ちゃんと見ててくれたんだー。 「ハイ。明日も頑張ります!!」 疲れも吹き飛ぶよー。 ゆみの個室のお客様をみんなお見送りして、先にあがらせてもらう。 細くて急な階段の先の休憩室。 ここを降りる時は、みんなが敵みたいで心細かったけど、初日一日、 精一杯悔いなく働いたよ。 降りていく時よりずっと、元気元気ー!! 着替えも済んだころ、さっきのシェフが上がってきました。 「申し遅れました。シェフの○○と言います。改めてご挨拶を・・・」 あ。そんな。恐縮します。 「あ、お世話になりました。○○○○と言います。」 「うん。わかった。ゆみちゃんかあ。」 「明日も来ますので、よろしくお願いします。」 「うん。大丈夫そうだよねえ。あしたもこちらこそよろしくねー。」と、階段降りてった。 ルン!!! ワーイ、やったね(*^_^*) ゆみ、頑張ったんだ。 明日も来ていいんだね。 あ、さっきの人、なんと料理長さんだったのか。だから挨拶に来てくれたのかあ。 スゴーイ。 なんだかホントに嬉しい。 階段下りる足取りは軽やか。「お先に失礼します。」と、ご挨拶。 「ハーイ、お疲れさん。」「明日も?頑張ってね。」と、シェフとフロアの人。 あれ? なんかちょっとみんな優しい。 ヘエ・・・こういうもんなんだ。今日の働き振りがちょっとだけ認められた? なんとなく、一日で、仲間の端っこに入れてもらえた気がして嬉しかった。 帰りの時間、。遅い時間。携帯からメールできたのはRica。 「イタリア語、苦労したよ~。(>_<)」 すぐにお返事。 「すごいじゃん。イタリア語は文化だよ。負けるな。」 「 ゆみ。突き進め~~~!!!」 なんとも頼もしいお言葉。 まあ、こんな感じで一日目は終了。 一日で逃げ出したくなるかと思ったけれど、とりあえず・・・無事。 「明日はもっとがんばろー!」って思えた夜更けでした。 へとへとだけど、心地よい眠り。 さあ、二日目以降はどんなことが起こるでしょうか? 続く。 2日目・・・更なる挑戦。 一晩中、イタリア語の料理名や食材が、ぐるぐる頭を回っていました。 でも、今日も挑戦。 夕べ、ちゃんと「明日もよろしく。」って、言っていただいたんだから、胸を張って 出勤しましょう。 細い階段を登って着替えていたら、「入りまーす。」と元気よく昨日の女の子の顔が覗いた。 「あのね、○○さんが、昨日一生懸命イタリア語のカンペを作ってくれたんです。 いいですか?洗い場の棚と冷蔵庫の間に置いてありますから、取ってって下さいね。 すごく頑張って作ってたんだから、ちゃんとお礼言ってくださいねー。」と報告 してくれた。 「え?カンペって、私のために?」 「そうですよ、わからなそうだったから、内緒で作ってたんですよ。 ホントにちゃんと、役立ててくださいね。」 「ハイ、わかりました。あ、○○さんて・・・」 「ほら、背が高くて一番若い人。」 「あ、わかった。あのフロアのかっこいいお兄さん?」 「そうですー!!」と、また元気よく下に降りていく。 へえ、誰かが、ゆみのために? ホントに資料を作ってくれたの? なんだかそんな風に、思ってくれる人がいるなんて、想像もつかなかったので、ドキドキした。 洗い場に行くと、言った場所に見当たらないので、洗い場にいた方たちに聞くと、 「あ、書いてたねえ。見たよねー。」 「うん、○○の奴、一生懸命作ってたなあ。」 「そのために書いてたのかあ。」 とみんなで探してくれた。 「あったー。」 わあ。 それはグランドメニューのちゃんとしたものだった。黄色い用紙にびっしりメニューが書かれて 10ページ分。 でも、違うのは、そこに黒サインペンで丁寧に書かれた、イタリア語がついていた。 お客様のメニューは日本語だけど、こちらはキッチンに伝えるから、その場でイタリア語で 書かなくてはいけない。 そこには、オーダー表用の略語も必要。 その流れがちゃんとわかるように、イタリア語の食材の名前全部と、オーダー表に書く略した 言い方の綴りが、すべて記入してあった。 おまけに、そこには、カタカナで読み仮名もふってある。 なんて親切!! 完璧な資料になっている。 同じフロアをやるもの同志じゃないと、わからないこともいっぱいある。 本当にゆみが、ちゃんとこなしていけるよう、良く考えて作ってくれてあった。 うれしい!! 感激だ。 ○○さんを探す。今日は2階の担当だから、なかなか降りてこない。 やっと降りてきたので、心を込めてお礼を言う。 「あ、見ました?お礼なんて、いいっすよ。 昨日間に合うように、ずっと書いてたんだけど、時間かかって・・・ やっと出来上がったと思ったら、もう帰っちゃってて・・・ 今日は使えて、よかったです。」 と、○○さん。 そうだったんだー。 昨日ゆみが帰ってから出来てないのが噂になって、彼がカンペを作るように言われたんじゃなくて、 始まってからずっと、自分もフロアを仕切りながら、コツコツ作ってくれてたんだ。 少しでも早く渡せるように。。。 で、みんな知ってたみたい。 ゆみがポケットから、黄色い紙を覗かせていたら、シェフたちが、 「お、できたんだ。○○のカンペ。じゃあ、今日はばっちり頑張れるね。」と言ってくれた。 そっか。昨日。みんなが厳しく冷ややかな目で見てると思ってたけれど、 助けてあげたい、と、資料作ってくれる仲間や、 そうやって助けようとしてる若者を、あったかい目で見ててくれるシェフたちだったんだね。 ご予約のお客様を、個室にご案内する頃、ゆみは昨日の緊張感や孤独感から解放されて、 今日はこの仲間たちと頑張れそう、 という意欲が沸いて来ていました。 よーし、今日も素敵なおもてなしをしよ。っと。 さて、ゆみちゃんの2日目、うまくいったでしょうか? ま、ゆみちゃんのことだからねー。失敗もいっぱいするでしょ、という 皆様の期待に沿いつつ、奮闘してまいりましたよん。 続くー!! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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