そう言えば「白い巨塔」、今度が最終回なのかな?。佐藤浩一主演の「高原へいらっしゃい」が視聴率が上がらず、同じ田宮二郎物のこれもやばいかと思ったら、なかなかどうして、高視聴率を記録していると言う。
確かに面白いし熱中するが、田宮二郎主演の「白い巨塔」の方がインパクトがあったような気がする。子供の頃に記憶だから曖昧だし、放映中に田宮二郎が自殺しちゃったからより話題に上ったと記憶しているが、現代の「白い巨塔」には何か物足りないものを感じる。
田宮二郎の方は斬新な手術シーンがあった。当時小学生だった僕は手塚治虫のブラックジャックに夢中で、人体に神秘的なイメージを持っていた。変質者と誤解されそうだが、筋肉や内蔵、骨の実物を見たくてしょーがなかった時期だ。
そんな時、白い巨塔が始まり、毎週のように手術シーンがあった。本物の手術シーンを撮影したものか、ゴムの皮膚や動物の内蔵で代用したのか判らないが、それはそれはぶったまげもん。漫画でしか人体の中身を拝んだ事がない(当たり前だが)お子ちゃまが、嘘か真が判らないが、皮膚にメスを入れる瞬間、そして血が吹き出る様、真っ赤な内蔵・・・、これぞカルチャーショック!。そしてこういうシーンがあったからこそ、リアルで社会派ドラマとして成立し、子供ながら熱中していたんだと思う。
財前=田宮二郎、里見=山本学というイメージが強かったから、財前役の唐沢寿明、里見役の江口洋介の2人はトレンディ過ぎちゃって弱いかな?、と懸念していたが、唐沢の悪役ぶり、そして江口の正義感はなかなかのもの。でも現代の白い巨塔の方は第2部から見始めたんだが、手術シーンはなかった。
そう、手術シーンがないからリアリティに欠けるんだ。財前ってのは地位や名声への固執以前に人体を切り刻むのが好き、そんな人間だから手術シーンがリアルでないとどうもその辺の人間描写が弱くなると思う。
まぁその後の日本は猟奇的な殺人が多く、犯罪低年齢化が進んでいるから、その手の映像はテレビ局側で自粛しているんだろうが、田宮二郎の方の白い巨塔を知っている年代にはやっぱりちょっと物足りないんじゃないかなぁ。
うーん、実家には白い巨塔の原作本がある筈。今度戻った時に取って来ようと思う。きっと小説の方が自分勝手に色々と場面を想像出来るから面白いに違いない。