先般阿弥陀岳に登った際、針葉樹、広葉樹ごちゃ混ぜの森で、実に懐かしい花に出会いました。それが画像のギンラン(銀蘭)で、最後に見たのは中学生の頃だったので、実に半世紀近く経っていることになります。あの頃は、生家のすぐ近くの里山で、いくらでも見られたものですが、この頃は個体数が減っていることや、花の時期に山に入る機会が減って、出会うチャンスは激減してしまいました。
という風に、その時はギンランと思い込んで無用な感傷に浸っていたのですが、帰宅してWeb検索で詳細を調べていくうちに、ちょっと違っていたかな、ということに気付かされてしまいました。ギンランは花序が葉 | | より高くなるのに対して、この個体の花序は葉より低くなっています。ということは、これはギンランではなく、ササバギンラン(笹葉銀蘭)だったという結論に落ち着いてしまいました。
ギンランもそうでしたが、ササバギンランも開花した時の姿は、地生ランのように弁が全開することはなく、半開きに留まります。長いご無沙汰もあって、とんだ勘違いで感傷劇を演じてしまいましたが、次には本物のギンランに出会えるよう、目を皿にして探してみるつもりです。とは言いながら、今年のシーズンは終ったので、再会は半世紀を越えて・・ということになるかもしれません ^^; |