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2007年08月26日
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テーマ:■道具拝見(460)
カテゴリ:職人の技

『タブオイルランタン』




これは『ヨイショ』記事ではありません。(笑)
雪丘工房という処のオイルランタンは良いなと思う。
とはいえ、造り手の名は雪丘工房だから雪丘(ユキオカ)さんなのか。
という程度しか知らないだけに、送られてきた品物(作品)を見て
思わず感動した話。

一人で作っているという、そのランタンはプロの技術。
この方の作品の共通するところは、軽くするため薄い真鍮材を使用。
が、耐久性がある設計・仕上がりで、真鍮(ブラス)の奥深い渋さを
引き出している。
結果、精巧な「存在感あふれる」キャンドルとなっていることが好ましい。


またその設計センスはしっかりした加工技術に裏打ちされ、所有者を喜ばす
数々のアイデアが入れてある。
当然以前から、金属加工の関連の仕事をしていたことがうかがえる。

作品の中のひとつに、『タブオイルランタン』がある。


ミニろうそくと同径

≪ミニろうそくと同じサイズ≫
これは小さい。これがオイルランタン?と思えるほど小さい。
タンクの直径は39mm、高さ21mm 
つまり
ハイマウントフォレストヒルキャンドルランタン や チロルランタン
ブラスランタン などのミニランタン用の『ミニろうそく』(3.5時間燃焼)
と同じ大きさ。18ccで4時間の燃焼。
真鍮製でもこれだけ小さいと重量は他のものと大して変わらない。

これは遊べる。 
ミニキャンドル用のランタンに入れてもよし。
風防としてグラスカップ、ペットボトルなどに入れて楽しむのもよい。


火力調整ピン


≪アイデア満載の真鍮ケース蓋≫
本体を入れるケースのようなものがあるが、これはオイルを入れる時に使う
漏斗(ジョウゴ)になっている。
保存・携帯時、カップと本体を固定するピンは、芯の高さの調整ピンと
兼用となっている。
オイルを入れる口は、火口。芯が出ている小さい径のところ。
この付属の漏斗があるので、口が小さくともオイルを簡単に
入れることができる。


カップのネジ

漏斗をタンクにねじ込む。ねじ込むから、火口との間からオイルが漏れない。
そしてオイルを入れると本体に気持よく流れ込む。
この漏斗も製作者の試行錯誤の経過がにじみ出ている。
小さいながらも、遊び心が漏斗にさえ感じる代物となっている。



本体のネジとグラスファイバー芯

≪耐久性抜群のグラスファイバー芯≫
芯はグラスファイバー。綿の細紐でも対応できる。
グラスファイバーの利点は焦げないところにある。
また漏斗のストッパーを使って、芯の高さの調整することができる。
芯を支えているところに穴があり、そこにピンを差し込み回すと
芯が上下にスライドする。
これで炎の大きさが調整できる。これは素晴らしい機構で使う楽しみの一つ。


ねじ込み注入 耐熱ゴムでオイルの漏れがない

≪耐熱ゴムパッキン≫
ゴムパッキンは通常の物より熱に強いようだ。
炎が近くで燃えていても劣化しづらいように感じる。
オイルを入れる時もこのゴムがきいて、オイル漏れを防いでいる。
シリコンゴムだろうか。


 ろうそくと同等以上の使用感 使う時は真鍮製が欲しいが、、 


≪愛着度のメーターが上がる≫
ミニキャンドルと同じ大きさなら、ミニキャンドルを使用しても同じでは?。
しかし、使い始めると真鍮本体への愛着が湧いてくる。
また、火をつけて炎を見ていると、巷に流れているLEDの光とは別世界の
穏やかな心となっていく。
数字では表せない価値がそこにある。

≪雰囲気が並ではない≫(^^)
気軽にファミリーキャンプ、オートキャンプや家での誕生日会・クリスマスなど
の演出には最高だろう。
補助ランプとして山に持ってく事も考えたい代物。

この明りで彼女を口説くにはちょっと雰囲気が出すぎで、
下心が見え見えかもしれないと思うが、、、(笑)



チロルに入れる



この明りは、一人ウイスキーなどをいただく時、飲みすぎる可能性ある。
先日、何を考えたのか70年代の歌謡曲CD(オジサンだからしょうがない)
を聞きながら、このキャンドルの光の下でウイスキーをいただいた。
学生時代の思い出が次々に浮かんでは消え、アルコール予定量を
大幅に超えていた。
このキャンドル、やはり並の代物とは違うようだ。



雪丘工房の作品

雪丘工房から完成したので品物を送るというメールが届いた時
「一生ものより長持ちを、の思いで作りました。」と一行書かれていた。
肩に力の入っていない、職人気質が漂う人物。
ファクトリー製の山用品に慣れきった私には、忘れていた何かが伝わってくる。
私にとって貴重な品、貴重な製作者となっている。






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Last updated  2007年10月07日 21時16分34秒
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