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カテゴリ:園芸
中日春秋 (書写) 脱炭素F1レース東風にのる 三重県鈴鹿市役所の市長室には、名誉市民であるホンダ創業者、 本田宗一郎の直筆の書が飾られている。「鈴鹿の道は世界に通ず」 ▼鈴鹿サーキット建設を主導した人である。完成は1962年で、日 本初の高速道路となる名神高速道路尼崎―栗東間開通の前年。来た るべき高速時代を見据えて、高速のレースに挑んでこそいい車を造 れると信じた。自動車レースの最高峰F1が開催され「スズカ」の 名は世界に知られた▼4月上旬に鈴鹿で開かれるF1日本グランプ リの主催者が、来場客に鉄道やバスの利用を呼び掛けている。鈴鹿 に通じる道でのマイカー利用は避けて、というお願い。狙いは二酸 化炭素排出削減である▼名古屋などからの直行バスは決勝のある7 日、過去最多の便数になる。開幕直前に東京発名古屋行きの貸し切 り新幹線「日本グランプリ号」が初めて運行される。車を愛するフ ァンの脱マイカーはうまくいくだろうか▼電気自動車など脱炭素の 技術開発でメーカーがしのぎを削る時代。F1も2年後には化石燃 料の使用をやめ環境に優しい合成燃料を導入する。求められる車が 変われば、レースも変わるのだろう▼「すべての道はローマに通ず 」。ローマ帝国全盛期に世界各地からの道がローマに通じていたこ とから、目的を達成する手段、方法は何通りもあることをいう。脱 炭素もいろいろやらねばならない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2024.03.29 06:00:03
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