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最新情報 前立腺がんの診断と治療

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2013年01月06日
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カテゴリ:前立腺がん
2013年は、前立腺生検の話で始まっています。


診断に絶対必要な、前立腺生検の話です。




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2.生検のやり方


現在行われている生検方法は、大きく分けて2種類です。

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1) 経直腸的前立腺生検

   肛門から超音波で見ながら、『肛門から』針で前立腺組織を採取します。
   一般的には6~14本採取します。

2) 経会陰的前立腺生検

   肛門から超音波で見ながら、『会陰部から』針を刺して前立腺組織を採取します。
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針で刺して、前立腺組織を取るわけですから、痛みを伴いますし、
合併症も少ないですが、一定の確率で起きます。



私たちの施設では、手術室で、麻酔科の先生の麻酔のもとで意識を失くした状態で行っています。



麻酔に関しては、各施設バラバラと思いますので、前立腺針生検のやり方を、
主治医の先生に、前もって聞いておくのは重要です。



私たちの施設では、心電図などの術前検査を行って、2泊3日で行います。


手術の前日に入院し、麻酔医の診察説明の後、翌日に手術室で生検し(1時間かからないぐらい)、合併症がなければ、3日目に退院としています。


この前立腺針生検ですが、案外、各施設でやり方はさまざまです。


前立腺生検は、どの方法がいいのか、どういうやり方がいいのかという指針をガイドラインでもはっきり指摘していません。

このやり方が病院でさまざまなのに、この結果から治療方針を決めろというのは、とても問題があります。


一般的には、前立腺を、経直腸経由で、『肛門から』針生検で
8~14か所採取する病院・医院が多いと思います。

以前は、経直腸的前立腺生検を採用している病院が多かったのですが、
最近は、経会陰的前立腺生検を採用する施設も徐々に増えてきました。


私たちの病院では、前立腺の大きさにあわせて、針を刺す回数や場所を考慮し、
事前にMRI検査を行って、怪しい所を別に狙って生検しています。


経直腸と経会陰を組み合わせて生検を行う病院もあります。



私たちの病院では、年間100例以上前立腺生検を行っています。


7,8年前までは、『肛門から』針で組織を採取して診断する経直腸的前立腺生検を行っていました。



O116_ 前立腺癌生検岩井秀憲 _w2003.jpg


2005年までは全例『経直腸的前立腺生検』でしたが、

2006年から『経会陰的前立腺生検』を始めて、

2010年からは、全て、『経会陰的前立腺生検』を行うようになりました。


そのかわり、『経会陰的前立腺生検』は、会陰部の皮膚を通して針で組織を採るため、
痛みが無いように十分な麻酔が必要となります。


そのため、経会陰生検を手術室で麻酔をかけて行うようになりました。

全て、『経会陰的前立腺生検』を行うようになったのには、理由があります。


前立腺生検をされたことがあるあなた、どちらの方法でしたか?






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最終更新日  2013年01月06日 08時23分24秒
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