徒然”腐”日記

感想レポは書いた事ないんですが、ずっと観てたんです『不毛地帯』


山崎豊子先生の原作は未読・・・・・
書店で手にとってもその文章量にビビっちゃって（←ダメじゃん）


でもドラマは本当に見応えがあります。


あらすじはオフィシャルサイト→こちら




前回のラストシーンでドクターフォルジが
「サルベスタンは壹岐にとって第二のシベリアになるだろう」と予告した通り
石油は一向に掘り当てられない。
素人なんで石油開発の事は分りませんが、当時（今も？）
結構バクチだったんですね。
入札に巨額の資金を費やし、掘削でもハンパない金額を投入していく近畿商事。
一般庶民には想像もつかない金額が動く。
折しもオイルショックの時期で企業が苦しい経営を迫られる中
壹岐や兵頭の「次は必ず掘り当てます」という言葉をどこまで許容できるのか。
特に社長の大門も綿花相場で損益を重ねている最中で・・・・
商社っていうのはバクチで成り立っているんだなぁ・・・・と思っちゃいました。
いや、バクチじゃないのは分ってますよ？
色々なデータを基にしてきちんと戦略を立てているのは分るんですが
不測の事態ってのは付いて回るわけで・・・
その辺りの確実性のなさがね、バクチっぽいなと。
賭け事も運だけじゃないんでしょ？詳しくはないですけど。
…っていうのは余談ですが。

石油公社が手を引くと言い、社長も撤退を宣言し
それでも壹岐は石油開発に拘る。
彼にとって石油開発は罪滅ぼし、どうしても全うしなければならない使命。
イラン国王を動かし、総理を賄賂という汚いやり方で動かして
石油開発を続行させる事には成功したわけですが・・・・・。
その後、谷川が急死、葬儀に駆けつけた彼は何を思ったんだろうかと。
”石油開発には汚い手は使わない”という誓いを破ったこと
それは”シベリアで命を落とした戦友たちのために”石油開発を・・・という
純粋な願いを穢した罰のように感じてしまったのではないかなと。

もともと彼が経済界に身を投じた理由も
資源がなかったために戦争を引き起こした事への罪滅ぼし。
日本と海外とを結び貿易という形で資源を調達することで
戦争を二度と起こさせないようにするというのが、彼が自分に課した使命。
だが、そのために手を汚すことは別次元の問題なんだろう。
誰かが手を汚したお陰で社会が成り立っているのが現実だとしても
手を汚した壹岐の心はきっと冷え冷えとして
経済戦争っていう不毛の地に置き去りにされているんだろう。
あのエンディング風景みたいに。

千里とも、心を通わせながら結婚には至らなさそう・・・。
想いあう仲であっても、寄り添う事が出来なければそれは無理（だろうと思う）
そっちの方でも不毛なまんまなのかなぁ・・・・。

壹岐に追い落とされるんじゃないかと焦る大門社長は
里井に声をかけて近畿商事に戻すみたいだし・・・・・・
大門社長、年取ったせいで頑固になったというか・・・・
めったくそ焦ってますね・・・・判断を誤る時ってのはそういう時なんだろうなぁ

やっとの思いで掘り始めた五号井も爆噴（なんか噴き出してた！）で
失敗のようだったし


次回が最終回との事
どういうラストになるのか・・・・わくわく・・じゃないなぁ
重いドラマなんで・・・・・・・


そうそう、総理に賄賂を渡すシーンで
総理が飼っている鶴の餌の・・・・・その下に札束が！
聖徳太子むき出しかぃっ！！・・・と突っ込みつつ

「お奉行様、こちらの菓子をお納め下さいませ」
「ほほぅ、その菓子は何色じゃ」
「お奉行様のお好きな黄金色にございます」
「越後屋、おぬしも悪じゃのう」

なぁんて・・・時代劇が頭の中を過って吹きそうになってたのは内緒


あと・・・鮫島がめったくそイイ味出してますよね！！

あのイヤラシさ・・・・・・・堪らんっ！！















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