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![]() 食の源は農にあり 自給自足の農民パン屋原点へ帰る 誠に勝手ながら、4月末(4月26日土曜日)をもちまして、天使のひるねパン工房を休業いたします。小麦を育て、石臼で引いて、石窯までパンを焼くという自給自足の暮らしから生まれた小さな小さなパン屋でした。 お陰様で連日私たちの予想を大幅に上回るたくさんのお客さんに来ていただいて、忙しくもありましたが、自分たちの作り出すパンが誰かのひと時の幸せを生み出しているということはこの上ない喜びでした。しかし、自給の麦ではすぐに足りなくなり、今では米粉も小麦も仕入れている状況。そしてこのところの価格高騰により粉類はもとより、砂糖、米油、乳製品などすべてがお店を始めた4年まえより大幅に値上がりし、クルミに至っては4倍以上と高騰しています。 パンの値上げをして、このまま続けるのかとても悩んだのですが、しばらくパン屋さんは休業し農業に専念することにしました。 私は泉の奥の棚田(昔の隠し田です)で田んぼをやっているのですが、去年はパン業があまりにも忙しく(あと3人の子供と動物たちの世話と炭焼きもあるけど)1年お休みしました。 1年田んぼを作らないだけでこんなにも荒れてしまうのかと驚くほどの有様。まわりも年だからとどんどん休耕田が増えています。とはいえ自分もこの状況では今年も無理。 この奥地を開墾し石を積み上げ棚田を作り米作りを続けてきた先人たちの苦労を思うと何ともやりきれない思いでいっぱいに…パンはやろうと思えばいつでもまたやれるけど、田んぼは今年作らなければもう駄目になってしまう。 物価が高騰しているのも今の日本の食糧自給率の低さの表れです。私ひとりにできることなんて微々たることですが、それでもこの大地を耕して自分たちの口に入るものは少しでも自分で作りたい。 そして、パン工房を再開するときには、小麦、米粉、小豆、油などメインに使うものは自家製で賄えるようにしたいと思っています。というわけ何年かかるかわかりませんがどうぞ気長に待っていてください。 そしてこの4年間パン工房を訪れてくださった皆さん本当にありがとうございました。人口わずか200人足らずのこの集落に週平均100人、延べ1万2000人以上の方に来ていただきました。パン屋をしていなかったら、出会うこともなかったかも知れないこの人々の中には「私の人生の中でこの人と出会えて幸せだなぁ」と感じさせてくれる方々にもたくさん出会いました。パンを作り売り買いをする。というだけでなく、いろいろな人たちの交流の場にここがなっていることもうれしいことのひとつです。 この交流の場、子供たちの遊び場としての「天使のひるね」はこのまま残りますので、今まで通り気軽に遊びに来てくださいね。 至らないことも多々あり、ご迷惑をおかけすることも多くあったと思います。 温かい目で今まで見守ってくださった皆様、本当にありがとうございました。 では、大地に足をくっつけて、自然の恵みに感謝しつつ。また会う日まで。
最終更新日
2008年03月19日 11時41分20秒
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