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![]() 最初、子供たちに絵を描かせようと思ってたんだけど、下絵&デザインをしてくれたみゆきさんの絵があまりにも素晴らしく、これはもう、大人できれいに仕上げようと、私とみゆきさんでボツボツと仕上げることにした。ごめんよ、ちびっ子たち。 絵は泉の名所がちりばめられていて、西側に泉川、桜そして椿の花。正面は虹。東側は楽農会のシンボル炭窯と紅葉、みかん。パン工房に来るときの、国道から泉への入り口にあるので、皆さまパン買いついでに見てってくださいね。 これを描いている間、近所のばあちゃんらが入れ替わり立ち替わり見物に訪れ、絵のこと、それにここに絵を描くということについて「すばらしい絵やなぁ~」「あれあれ、あんたら、こんな素敵なことしてくれてありがとぉなぁ~」「こんな立派なバス停どこ探してもないにぃ~」「明るくなったなぁ、毎日ここ通るの楽しみになったわぁ」などと来る人来る人に褒められっぱなし。 区長さんに差し入れや感謝状もらったり、バスの運転手さんなんか、降りる人もいないのにわざわざ停まってくれて(乗客まちぼうけ状態)「すごいな、あんたら。バスで走っとると遠くからでも、よう見えてなぁ、なんかウキウキするわ、ここ通るの。がんばってなぁ」と声をかけてくれた。 作業中ほめられ通しの私たちは、なんだかすごく楽しくなり、ハイテンションでペンキぬりをした。 教訓、人は褒めてのばす。 もともと、この待合の手入れは楽農会の仲間と炭の売り上げで地域貢献をしようということで、1年前、ボロボロだったトタンの張り替えをしたのが始まりだった。 トタンを新しくした次の朝ここを通学に使う高校生の女の子が「きれいにしてくれてありがとうございます」とにっこり笑って笑顔でバスに乗り込んでいった。 次の日、学校帰りの彼女が反対車線から横断歩道をわたってこちらへ歩いている時、身勝手な追い越しの車にはねられ、亡くなった。このバス停の前で。去年の今頃、ちょうど桜のころだった。 作業中も、イライラしながら爆音をとどろかせ、猛スピードで追い越しをしていく車を何度も見た。連続カーブが途切れ、見晴らしのいいこのバス停前は追い越しのスポットになっているらしい。 この事故は、ここに住むみんなにとって大きな衝撃であり、みんなの心に癒えることのない大きな傷をつくった。 カーブを曲がると見えてくるこのバス停を見て、イライラが鎮まり、穏やかな気持ちで運転してもらえるといいな、と願いを込めて絵を描いた。あのバスの運転手さんのように。 そして、悲しみでいっぱいの心に少しでも、明かりを灯すことができるように。ここが、笑顔と笑顔の行き交う場になるようねがうばかりです。
最終更新日
2008年04月20日 06時41分14秒
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