西洋イラクサStinging Nettle セイヨウイラクサ学名 Urtica dioica 子供の頃読んだアンデルセンの童話に、白鳥にされた12人の王子たちの魔法を解くために、妹の王女がイラクサを素足で踏み、糸に紡いで12枚のセーターを作る、という物語がありました。その時はイラクサといってもピンとこなかったのですが、カナダで本物に出会って、これはたいへんな植物なのだということを知りました。 見た目は普通の葉ですが、英名の通り、葉をちょっとさわっただけで火ぶくれができるほど。素足で踏んだら大変なことになるでしょう。ハイキングなどで、青紫蘇によく似た植物を見たら要注意。それはイラクサの幼株です。まちがっても紫蘇の香りを期待して揉んだりしないように。(経験者は語る。とほほ) 成長したイラクサは紫蘇には似ず、丈も1mを越します。雌雄異株で、葉には細かい棘があり、触ると皮膚にささって折れるため、毒素が皮膚の中に入り込みます。それで洗っても痛みが取れず、やけどのように火ぶくれになり、かなりつらい思いをさせられます。棘といっても一見ふわふわのうぶ毛のように見える細かいものなので、用心してください。 しかし、乾燥させたり加熱したものは大丈夫。イラクサの製品はいろいろ出ているので利用してみてください。効能は主に利尿、消炎、花粉症対策です。 葉はアミノ酸のほか、ミネラルも豊富で、カルシウム、鉄、マグネシウムなどのサプリメントに使われます。貧血、月経過多によく、産後、特に母乳の出をよくするのに効果的。葉や茎のお茶が市販されています。ただし妊娠中は摂り過ぎないようにしましょう。 新鮮な葉はゴム手袋をして採取し、洗って干したものをお茶にしてもいいし、そのまま茹でてほうれん草のように調理しても。若い芽は特にビタミンCが豊富です。また、珪素が豊富なので、爪の健康のためにも一日一杯のネトル・ティーはお薦めです。 根はサプリメントが市販されていて、利尿と消炎、とくに良性の前立腺肥大や膀胱炎、通風、尿道炎などに効果的です。ヨーロッパでは長く民間薬として使われています。 また、アレルギーにもお薦め。アレルギーは閾(しきい)値が下がって、体が毒物でないものに過敏反応するために起こるのですが、イラクサはこの閾値を上げることにより、抗体の過剰生成を押さえ、アレルギー反応を起こりにくくします。また、葉に含まれるフラボノイドが環境ホルモンなど、毒素を体外に排出してくれます。イラクサのサプリとあわせて、ケルセチン(Quercetin)というフラボノイドも摂るとさらに効果的だそうです。これは柑橘類やりんご、たまねぎ、緑茶などから採取したもので、サプリメントが市販されています。花粉症がひどくなる前に、予防的に摂るのがいいでしょう。 この季節の人気茶「ネトルハーブ」 お茶が一番手軽に利用できると思います。 花粉症に!!! ハーブの成分をそのまま凝縮した 液体サプリ。ハーブクラフト ハーブチンキ剤[2... 二本以上買うと送料無料になるようです。チンキ(ティンクチュア)はほんの1~2滴でいいのでとても便利。飲み物や食品にひとたらし、で花粉撃退! 花粉の時期には欠かせない!体質改善にもオススメ デトックス90粒 ネトルフリーズドライカプ... ここのお店にはいろいろそろっているようです。わりと詳しい解説もあるので読むだけでもお薦め。 お店リンクはこちら↓ OREGON’S WILD HARVEST ネトル(イラクサ) サプリで摂るのも簡単かつ効果的。 イラクサ(ネトル) HASLINGER(ハスリンガー)イラクサシャンプー/200mL<あぶら性用> ヨーロッパではネトルといえばやっぱりヘアケア。ドイツやオーストリアはハーブ利用の歴史もあるし、こういう老舗の商品は信頼できます。 ジャンル別一覧
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